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その時、首領室の扉が開き、入ってきたのは中也だった。



この状態を見て見ぬふりなのか、気にせず話しを進めている。




中「首領、我々より早く現場についた探偵社が紅葉の姐さんを連れ去ったとのことです


五大幹部の一翼を人質にとられては、迂闊に手が……」



首領はエリスの座っている椅子の後ろに立つ。




森「そうだねえ……」



『どういたしましょうか』



森「……よし!探偵社の社長を殺そう!


暗殺がいいなあ、外部の殺し屋を使えば労力もかからず私達は対組合に傾注できる」



『ではそのように手配いたします』



Aが首領室の奥の部屋に入っていき、殺し屋に依頼を要請する。



『……はい、ではそのようにお願いいたします』




森「返事はもちろんOKかね?」




『はい、今日中に始末するようです



しかし、あの探偵社の社長がそう簡単に殺せるでしょうか』




森「失敗しても、こちらの労力はゼロだから心配には及ばないよ



却説、紅葉君はいつ帰ってくるだろうね」




『姐さんは私が頃合いを見てお迎えにあがりますよ』



森「そうしてくれるとありがたいね」



エ「A!これあげるわ!」



エリスが突然一つのケーキを持ってAに渡してきた。



『いいのですか?これはエリス嬢のものじゃ』



エ「私その味は嫌いよ」



Aは試しに一口食べてみる。



口の中にほろ苦いビターのチョコレエトの味が広がる。



『確かに、甘いもの好きのエリス嬢には少し大人の味でしたね』



エリスは満足したのかまたケエキを食べ始めた。



その時、後ろから首領がAに近寄る。



『どうなさいましたか?


……!』



首領が突然、Aの口の端を舐める。



森「チョコがついていたよ、とってあげたから安心しなさい」



Aは突然のことで顔を赤くする。



『も、申し訳ございません…ありがとうございました……』



目を逸らしながら云うAは耳まで赤く、それを見た首領は満足気に微笑んだ。

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月3日 22時

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