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森「組合は強い。探偵社には勝てません。
ということで、太宰君、幹部に戻る勧誘話はまだ生きているからね」
太「まさか……そもそも私をポートマフィアから追い出したのは貴方でしょう」
森「君は自らの意志でやめたのでは?」
太「森さんは恐れたのでしょう?いつか私が首領の座を狙って貴方の喉笛を掻き切るのではと。
かつて、貴方が先代にしたように」
『…………』
太宰はAに目線を合わせながら云う。
太「鬼は他者のうちにも、鬼を見る……
私も、貴方と組むなど反対です」
そしてその日の密会は終了した。
あの後、太宰に呼び止められたが無視して首領達と帰った。
『首領、どうなさいますか』
森「あちらが動くなら、こちらも動くとしよう」
『ではQの奪還に?』
森「あちらはきっとQの異能が効かない太宰君を出してくるだろう
ならばこちらは……」
首領は不適な笑みを浮かべている。
そんな首領の考えをAは理解した。
『……伝えておきます』
森「赤瀬君も云ってきてくれるかい?二人の喧嘩を止めるのはいつでも君だからね」
『元々そのつもりですよ、あの二人を停められるのは私くらいですので』
森「探偵社にはああ云ったが、完全な協定を結ぶ論理解は存在する。
同盟の本質とは先払い、相手の為に先に損を支払いそれが百倍の利となって返ってきて初めて過去の遺恨を超えた同盟が可能となる。
かつて、敵異能組織を一夜で滅ぼし、双黒と呼ばれた黒社会最悪のコンビ
双黒に続いて恐れられた、冷徹な地獄の鬼
一夜限りの復活だ________」
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月3日 22時