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125. ページ39

森「ポートマフィアは面子と恩讐の組織」



『部下には面目を潰された者も多いですからね』



Aは首領の横に立つ。



福「私の部下も何度も殺されかけているが?」




森「だが死んではいない、ポートマフィアとして恥ずべき限りだ」



福「では、こうするのはどうだ?」



福沢が腰の剣に手を添えた。



福「今ここで、全ての過去を清算する」



嫌な予感がし、咄嗟に立原と銀が銃と短剣を出し攻撃するが、福沢の目にもとまらぬ早さのせいで攻撃ができなかった。



立「ぐっ!」銀「っ!」



そのまま首領に福沢が剣で攻撃するが、首領はひらりと躱し、首領の首と福沢の首にはそれぞれメスと刀が当てられた。



森「刀は捨てたはずでは?


弧剣士・銀狼、福沢殿……」



福「メスで人を殺す不敬は相変わらずだな、森医師


相変わらずの幼女趣味か」



森「相変わらず猫と喋っているので?


……ん?」



その時、福沢の体が映像のように消えていく。



後ろを振り返ると刀を鞘に収めた実体の福沢が立っていた。その横にはこの間の谷崎も一緒だ。



『立体映像の異能ですか……してやられましたね』



森「ふっ、楽しい会議でした。続きはいずれ、戦場で」



首領が去ろうとした時、呼び止めるかのように福沢がしゃべり出す。



福「今夜探偵社は、Qの奪還に動く」



『!』



森「それが?」



福「今夜だけは邪魔をするな。お互いの為に」



森「なぜ?」



福「それが我々唯一の共通点だからだ


……この街を愛している


この街に生き、街を守る組織として異国の異能力者に街を焼かせるわけにはゆかぬ」

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月3日 22時

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