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廃炉線の中を進んでいくと、そこら中に監視カメラが設置されている。



『敵がここに来ることは予想済み、ということですね』



監視カメラを次々と破壊していく。



中「おいA、下がってろ」



『はいはい』



その時、中也の体に銃の照準が当てられた。



中也はそれも見事に破壊する。



『この程度で終わりなのかしらね』



中「特使の接待役がこんな木偶とは、泣かせる人手不足じゃねえか


生きてるやつが出てこいよ」



中也は監視カメラに向けて話しかける。



そのまま奥へと進んでいく。



すると、奥の方に二つの人影が見えてきた。



中「おいおい、たった二人かよ」



そこにいたのは探偵社の専属医の与謝野晶子と、探偵社員の宮崎賢治だった。



『さっき云ったでしょうが』



与「応対が不満なら事前予約してから出直しな」



中「マフィアが敵拠点で暴れるのに、予約がいると思うか?」



賢「はい!いらないとおもいます!」



与「暴れたいんなら好きにしな


けどアンタ等は暴れにきたんじゃない、だろう?」



『ほぉ……なぜ判りますか?』



与「うちは探偵社だよ。訪客の目的くらい一目で見抜けなくてどうするんだい?」



『ふふ、流石ですね


お宅の社長はどちらに?』



与「そこだよ」



与謝野は後ろのカメラを指す。



Aと中也は振り返りカメラに向かって話しかける。



『うちの首領からの贈り物です』



Aは懐から一枚の写真を取り出す。



その写真には組合のメンバーが写っている。



福「これは……組合の団員か?」



中「奴らを餌で釣った」



『現れる時間と場所をここに書いています』



写真の裏を向ける。



中「こんなチャンス滅多にねえだろ?憎き組合に一泡吹かせてやれよ」



『(この提案にのらないはずがありませんがね)』

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月3日 22時

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