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134. ページ48

ラヴクラフトは最後の中也の一撃で消滅した。



ラヴクラフトのいた場所には中也が血を流しながら立っていた。



『太宰!早く中也を!』



太「はいはい、ご命令通りに」



太宰は暴れている中也の腕を掴んだ。



太「敵は消滅した、もう休め中也」



中也に触れたことで異能が解か、元に戻った中也。



中「お、終わったらすぐ止めろっつーの……」



太「そのつもりだったのだけど、面白くて見てた!」



中「あぁ?



……手前を信用して汚濁を使ったんだ



ちゃーんと俺を、拠点まで、送り、届けろ、よ……」



太「ふふ、任せなよ、相棒」



Aはその様子を遠くから見て安堵していた。



『ほんと、いつでも世話のやける二人なんだから……



ん?……』



その時、中也と太宰の後ろにラヴクラフトの千切れた触手が動いているのに気がついた。



中也達は気がついていない。



『まずい!』



Aはその瞬間、何も考えずに中也の処に走った。



『(このままじゃ中也が……!)』



その時、太宰がようやくその触手に気がついた。



太「中也!危ない!」



中「は?……!」



後ろを振り返ると、触手が中也に向かって飛んで来た。



その時____________



ザシュッ



Aの腹が触手に貫かれていた。



『っ……』



触手はそれで力つきたのか、消滅していった。



Aはその場に倒れる。



地面にはAの血が広がっていた。



中「A!!」



すぐさまAに駆け寄る太宰と中也。



太「A!しっかりするんだ!」



中「莫迦!なんで異能を使わなかった!」



『よかっ、た……中也……無事…』



中「もういい喋るな!急いで首領に見て貰えば間に合うかもしれねえ!」



中也も太宰もこの状況に慌てていた。

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月3日 22時

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