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中「異能力じゃねえなら、ありゃなんだ?」



太「……仕方ない、懐かしのやり方でいこう


作戦コード、恥とヒキガエルは?」



中「あぁ?ここは櫺子の外に雨か、造花の嘘だろうが」



太「中也、私の作戦立案が間違ってたことは?」



中「……くそっ」



『私は見学かしら?』



太「この程度、君の力を借りるまでもないよ



安全なところで見ててくれ」



そう云うと太宰は敵の方に振り返った。



太「やあ」



太宰がラヴクラフトに呼びかける。



ラ「敵を排除して、帰る……」



触手が一気に太宰に向かって飛んで来たその時_______



中「おらぁ!」



中也がその触手を蹴り返す。



ラ「前の男は、囮?」



中也の拳はラヴクラフトの体を貫いていた。



中「重力操作」



その瞬間、中也の異能でラヴクラフトは地面に押さえつけられる。



中「俺の異能は触れた者の重力を操る


そのまま寝てろタコ」



太「お見事!」



中「ったく……人を犬見てえに扱いやがって!」



太「牧羊犬じゃなかったのかい君?」



中「手前!」



『!二人とも、後ろ!』



その時だった、太宰のギブスを巻いている方の腕が吹き飛ばされ、太宰もまた吹き飛ばされる。



中「太宰!」



Aは吹っ飛んだ太宰をキャッチし、近くの木に座らせる。



その時、ラヴクラフトの姿がみるみる変わっていく。



中「っ?!


おいおい一体どういう冗談だぁ?」



その姿は不気味で禍々しく、とても人間とは思えない怪物になった。

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月3日 22時

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