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Aは外にいる敵を見た。
敵は組合の者で、手から触手のようなものが生えている。
『あれが情報にあった、Qの異能が効かない組合の構成員……』
叩きつけられた中也が倒れながらも敵を確認する。
中「なんだあの異能は……!」
太「流石組合の異能力者!驚異的なタフさだ!」
太宰はそのまま中也の頭を踏んづけ上に乗っかっている。
中「踏むな!」
目の前にいるラヴクラフトに三人は警戒する。
『来るわよ二人共……』
中「ああ……どうする?」
太「どうするも何も、私の異能無効化ならどんな攻撃も小指の先でちょちょいの_____」
そう言った瞬間横からラヴクラフトの触手が飛んできて、咄嗟に気付いた中也とAは無事だったが、太宰がそのまま吹っ飛ばされた。
中「太宰!」
『中也!前を見なさい!』
中「!」
中也めがけて攻撃するが、中也は咄嗟に触手を打拳で跳ね返した。
Aと中也は急いで太宰の処に駆け寄る。
中「おい太宰!」
『大丈夫なの?』
太「はっはっは……」
顔を上げた太宰は深手を負っていた。
中「手前……深手じゃねえか?」
『太宰にここまで深手を負わせた敵は初めてね……』
太「あの触手、実に不思議だ。異能力無効化が通用しない」
中「莫迦な、ありえんのかそんなこと?」
太「私の無効化に例外はないよ
可能性は一つしかない……」
『あれは異能力じゃない……ということね』
中「はぁ?まじか…愉快な冗談だなあおい?」
ラヴクラフトは徐々にこちらに近づいてきている。
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月3日 22時