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130. ページ44

Aは外にいる敵を見た。



敵は組合の者で、手から触手のようなものが生えている。



『あれが情報にあった、Qの異能が効かない組合の構成員……』



叩きつけられた中也が倒れながらも敵を確認する。



中「なんだあの異能は……!」



太「流石組合の異能力者!驚異的なタフさだ!」



太宰はそのまま中也の頭を踏んづけ上に乗っかっている。



中「踏むな!」



目の前にいるラヴクラフトに三人は警戒する。



『来るわよ二人共……』



中「ああ……どうする?」



太「どうするも何も、私の異能無効化ならどんな攻撃も小指の先でちょちょいの_____」



そう言った瞬間横からラヴクラフトの触手が飛んできて、咄嗟に気付いた中也とAは無事だったが、太宰がそのまま吹っ飛ばされた。



中「太宰!」



『中也!前を見なさい!』



中「!」



中也めがけて攻撃するが、中也は咄嗟に触手を打拳で跳ね返した。



Aと中也は急いで太宰の処に駆け寄る。



中「おい太宰!」



『大丈夫なの?』



太「はっはっは……」



顔を上げた太宰は深手を負っていた。



中「手前……深手じゃねえか?」



『太宰にここまで深手を負わせた敵は初めてね……』



太「あの触手、実に不思議だ。異能力無効化が通用しない」



中「莫迦な、ありえんのかそんなこと?」



太「私の無効化に例外はないよ


可能性は一つしかない……」



『あれは異能力じゃない……ということね』



中「はぁ?まじか…愉快な冗談だなあおい?」



ラヴクラフトは徐々にこちらに近づいてきている。

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月3日 22時

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