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その後、Aと太宰は数学担当の国木田に”遅刻届”を発行してもらい教室に向かった。
『……で?今日は一体どんな脅し文句で遅刻届を発行してもらったのかしら?』
Aが楽しげに太宰に聞くと、太宰もまた楽しげに答えてくれる。
太「国木田君が教員忘年会の夜に犯 した粗相をネタにね」
そんな話をしていると教室に辿り着いた。
教室の扉を開き教師に先程もらった遅刻届を見せると、すんなりと教室に入れてもらえた。
自分達の席に着席し退屈な教師の話を聞く。
HRが終わり教師が教室を出て行くと、生徒達は次の授業の準備を始めて行く。
Aの真後ろの席に座る太宰は後ろからAにちょっかいを出してくる。
太「A〜、昼休みまで一緒にサボらないかい?」
『学生の本業は勉強です。私は真面目に授業を受けたいので』
太「しかしA、私達の頭脳じゃ授業は退屈だと思わないかい?
幼少期から英才教育を受けていた私達にとって、学校での勉強は無意味だよ」
悪魔の囁きがAの耳に入ってくる。しかし悪魔に悪魔の囁きなど効くはずがなく、Aは太宰を突き放した。
『お断りします。私はあくまでもこの学園では「優等生」という立場なので』
Aがそう云うと太宰はつまらなさそうな顔になる。
太「相変わらず君は私にちっとも靡かないね」
『その辺の女生徒と私を一緒にしないでいただけると幸いですね』
Aは授業の準備をしながら勝ち誇った笑みを浮かべた。
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みな - 更新待ってます。 (2019年8月14日 21時) (レス) id: cdcb3e59b3 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - 003414aさん» そうですね。検討してみます! (2019年4月14日 15時) (レス) id: b0a36378c3 (このIDを非表示/違反報告)
003414a(プロフ) - お疲れ様です!(*>∇<)ノ第3シーズンが始まったので、この作品が終わった後で全然いいので、太宰さんと中也が15歳の時+夢主ちゃんの物語読んでみたいです!考えてみてくれませんかね?これからも頑張って下さい(●´ω`●) (2019年4月14日 15時) (レス) id: 484bf477b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2019年4月5日 20時