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その時、予鈴が鳴り響いた。
敦「あれは、授業開始二分前の合図!
そうだった、僕は今まで何をしていたんだ……!」
そう云いながらこの場を去ろうとする男子生徒を太宰が引き止めた。
太「待て、少年」
敦「なんですか?僕、急がないと……」
太「ここで出会ったのも何かの縁だ。
それを祝し、私の素晴らしい遅刻予防法を君にも伝授してあげよう」
敦「今まさに遅刻しそうな人に向かって云う台詞ですか、それ」
太「つまり、教えてもらっても役に立たない、と?」
そう云うと、太宰はうふふ、と微笑んだ。
太「それは、実際に試してから判断してほしいものだね」
敦「はぁ……」
そう云う以外、何と答えたらいいのか思いつかなかったのだろう。
太「ところで君、名前は?」
敦「中島敦……です。えっと……」
敦は太宰とAの顔を交互に見ている。
『私は赤瀬Aです』
太「私は太宰治だ。それじゃあ敦君。共に行こうか、我らの学園へ!」
そう云い、ビシッと校舎を指さすが、敦はそれをジト目で見つめる。
太「さぁA、早速国木田君のところへ行こうか」
『”先生”を付けなさい、莫迦者』
Aと太宰はまるで散歩するかの如く歩き出した。
敦「(この二人は一体何者なんだ……?)」
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みな - 更新待ってます。 (2019年8月14日 21時) (レス) id: cdcb3e59b3 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - 003414aさん» そうですね。検討してみます! (2019年4月14日 15時) (レス) id: b0a36378c3 (このIDを非表示/違反報告)
003414a(プロフ) - お疲れ様です!(*>∇<)ノ第3シーズンが始まったので、この作品が終わった後で全然いいので、太宰さんと中也が15歳の時+夢主ちゃんの物語読んでみたいです!考えてみてくれませんかね?これからも頑張って下さい(●´ω`●) (2019年4月14日 15時) (レス) id: 484bf477b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2019年4月5日 20時