鬼と青春【学園ストレイドッグス】

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そして朝のHRの時間になった。太宰は未だ帰ってきていない。









教室に国木田と国木田の肩ほどの身長の男子生徒、転校生の中原中也が入ってくる。









皆は転校生の事を知らなかったのか、中也を興味津々に見ている。









国「自己紹介してくれるか」








中「チッ……転校生の中原中也だ。馴れ合うつもりはねぇ」









中也は教室に入ってきてからというもの、機嫌が悪い。









国「中原の席は赤瀬の前が空いてるな。そこに座ってくれ。赤瀬、手を……」









挙げて教えてやれ＿＿＿＿＿＿そう言おうとしたが中也は云われる前に既にAの前の席に座っていた。









国「……まぁいいだろう。今日のHRはこれで終了だ。








委員長、中原に色々教えてやってくれ」









このクラスの委員長は元気よく返事を返す。









え？そこは赤瀬が委員長じゃないのかって？そんなこと、彼女がするはずありませんよ。









委員長とは、このクラスでイベント事が起こったときや、毎日の授業前の挨拶や教師の手伝いという名の雑用、そして問題事が起これば、委員長が責任と問われる。









要するに面倒な役職なのだ。そんな役職を進んでやりたがるのは、責任感の強いお人好しか、ただの目立ちたがりと相場が決まっている。









Aはどちらでもないのだ。勿論、太宰も。

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