鬼の秘書〜番外編〜【文スト】

お盆【伊玖さんリクエスト】 ページ14

伊玖さん、リクエストありがとうございます！
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現在、世間一般ではお盆休みという時期に入っている。







夏に行われる、祖先の霊を祀る行事だ。








このポートマフィアという世界で生きていると、先程まで隣で話して居た者が死ぬことだってざらにある。








今Aは、幹部達と共に墓参りに来ていた。









中「この辺だったか？」








紅「もうちょっと奥の方の墓じゃよ」








森「私は先に先代の墓参りに行ってこようかな。行こうかエリスちゃん」








エ「お墓参りなんてつまんない！早く終わらせるわよ！」








と、その時紅葉があることに気がつく。









紅「ん？Aはどうしたのかえ？」








先程からAは中也の後ろにぴったりひっついて放れない。








中「あー気にしないでください。こいつお化けとかそういうの苦手なんすよ」








紅「可愛いところがあるのじゃのう」








そこでAは中也の背中から顔をひょっこりと出しこう云った。








『あのですね……お墓参り夜に来る必要ありますか！？』








現在の時刻、夜中の１２時を過ぎたところである。辺りは真っ暗で、持ってきた懐中電灯だけが頼りな状況だ。








紅「仕方がないじゃろう。全員何かしらの任務が終わってから来たんじゃ。







この時間帯になるのは仕方が無い」








中「観念しろ。ほら、手繋いでてやっから」








『子供扱いしないで……』








そう云いながらもAは中也の手どころか、腕にがっちりとしがみついている。









中「はいはい。んじゃ行くぞ」









懐中電灯を持つ紅葉を先頭に、目的の墓の方へと歩いていった。

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