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『ふぅ……これだけ飾れば十分でしょう』
時刻を見れば、夜の9時を回ったところだった。
Aの手元には短冊が残り二枚。中也とAの分だ。
中「ん?こんなとこに居たのかA。何してたんだ?」
『首領に頼まれて笹の葉の飾り付けをね』
中「そんなの部下にやらせりゃよかったじゃねーか」
『今日は任務も終わって暇だったしね。それに、中々愉しいものよ』
中「女ってこういう飾り付けとか妙に張り切るとこあるよな。
んで?お前は何を願うんだ?」
『まだ書いてないわよ。中也の分もあるからここで書いていってよ』
中「マジかよ……」
そう云いながらも真剣に願い事を考える中也。
中「……ん、できたぞ」
『見せてよ』
中也は黙ってAに短冊を渡した。その短冊を見た瞬間、Aの頬は赤く染まった。
その短冊には、「Aがずっと俺の側で笑っていますように」と書かれていた。
Aはその短冊を見たままそっと微笑んだ。そして中也に向き直ると、微笑みながら口をひらいた。
『叶うといいわね』
中「ぜってーに叶えてやんよ」
そう云うと中也はAに接吻すると勝ち誇ったような笑みを浮かべて去っていった。
Aは幸せを感じながらその短冊をそっと飾り付けた。
『あ、私も書かないと……』
筆をとりAは願い事を考える。
『……これしかないわよね』
Aは自分の短冊を最後に飾り付けると、満足げな顔をして執務室に帰っていった。
今日は窓から見える星は一段と輝いていた。
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素敵帽子 - ポートマフィア、平和すぎンだろ!!あの中に入りたい!! (2020年7月7日 16時) (レス) id: 81daf2c1b6 (このIDを非表示/違反報告)
波風(プロフ) - リクエストです。ヒロアカの神野の後に夢主と再会するところを見てみたいです。 (2019年2月22日 21時) (レス) id: 61ef6d0ef5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - リクエストです。夢主が風邪or熱が出た、という話を見たいです (2019年2月20日 17時) (レス) id: 69b9893df4 (このIDを非表示/違反報告)
イズコ - リクエストします。暗殺教室の卒業後を書いて欲しいです。 (2019年2月19日 16時) (レス) id: 6bceb10793 (このIDを非表示/違反報告)
ポケモンゲットだぜ - ああ・・・・ヤバイ・・・・昇天される←最高過ぎて発狂したら母さんに怒られたぜ☆ホント神作ですね!更新頑張って下さい!(^∇^) (2019年2月17日 21時) (レス) id: 6fe15f5c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2019年2月16日 0時