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AがQの精神操作にやられている中、取り調べ室の外では外から種田と二人の護衛がその様子を見ていた。
村「A先輩、大丈夫っすかね?」
青「この精神操作は詛いが掛かった者のトラウマを呼び起こすらしい」
種「それじゃあ、今Aが見ている幻覚は、両親が殺されたあの日の出来事か……」
Aの過去を知る種田は、部屋の中で縛られながら泣き叫ぶAを険しい顔つきで見ていた。
種「村社、青木、安吾の方に向かえ。この事を報せてこい」
村、青「「了解」」
二人が去った後、種田は部屋の中に入りAに近づいた。
『嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ!!』
発狂しながら震えるAを見て種田はゆっくり、ゆっくりと近づいていく。
種「乗り越えろ。過去に囚われ続けていれば、孰れお前さんは大切な何もかもを失う。
乗り越えろ……乗り越えるんや、A」
種田はそう云うとAの頭に手を乗せた。
その時突然、発狂していたAは電池が切れた玩具のようにパタリと動かなくなってしまった。
よく見れば、Aの首元にあった詛いの印である痣もいつの間にかなくなっていた。
種「探偵社のもんがやりおったか……
全く……世話のかかる娘やで」
種田は薄く笑みを浮かべ、Aの拘束を解き仮眠室に寝かせた。
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琉亜 - ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁかわいいいいい文豪さん達が尊い作者さん神だぁぁぁぁ (2023年2月24日 1時) (レス) @page7 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
りんね - 絵がとても綺麗ですね(^◇^) (2019年4月3日 14時) (レス) id: a9ff31e180 (このIDを非表示/違反報告)
みそしる大臣 - その画力と文才と安吾愛を分けてくれ(涙) (2019年3月31日 3時) (レス) id: 487407bef1 (このIDを非表示/違反報告)
やまもとぉ - 安吾さん好きだったんでこの小説見つけた時はめっちゃ嬉しかったです。安吾さんみたいな硬派メガネ男子大好き結婚しよ))) (2018年12月16日 9時) (レス) id: f5d8616f56 (このIDを非表示/違反報告)
鬼姫海咲(プロフ) - 作者様のせいで安吾推しになってしまいました……ありがとうございました…(’-’*)♪ (2018年12月16日 1時) (レス) id: 0bc1c5e779 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年12月8日 22時