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『我が名は、三島A。






ここに住んでいる者だ』







太「それはまた随分と湿った場所に住んでいるものだ」







鏡「危ないってどういうこと?」







『この時間帯、山には沢山の獣がおる。





ここいらは動物たちの餌の宝庫。今お前達が山を下ると、熊に遭遇するだろう』







敦「や、野生の熊ですか!?」







太「それはいい!獣に喰い殺される最期も良いと思っていたことだし」







『死にたいのなら勝手にせい。我は命を粗末にする人間は好かん。





早々に立ち去れ』






Aの冷たく放たれた言葉に敦と鏡花は身震いした。







太「おやおや、私も随分と嫌われているようだねぇ」







敦「で、でも、今降りたら危ないんですよね?





どうしたら……」






『案ずるな人の子よ。ここいらの動物たちは皆賢い。






いなくなる時間があるでの、その時我が麓まで案内してやろう』







敦「本当ですか!ありがとうございます!」








鏡「ありがとうございます」








『良い。久々の訪問者だ。茶も出せずにすまんの』







敦「いえいえ!お気遣いなく!」







その時Aの足下に小さな野ウサギが一匹やってきた。







鏡「兎……」






『そこの娘は兎が好きなのか?』







Aは兎を抱き上げ鏡花に渡した。







『落とすでないぞ』







鏡花は兎を抱っこして目を輝かせている。






鏡「可愛い……」







『ここには餌を求めてやってくる動物たちが沢山おるからの。





ほれ、あそこにも』






草むらから顔を出しているのは狸や狐、リスや野良猫もいた。







鏡花はさらに目を輝かせていた。







太「へぇ、こんな一カ所にこれだけ集まるなんてね」







『黙れ唐変木。貴様はさっさと帰れ』







太「え!私だけすごい辛辣!?」

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長い夜の紅茶 - 面白かったです次の更新を楽しみにしています.応援しています! (2018年10月20日 16時) (レス) id: 26180cce76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年10月19日 17時

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