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男性が目の前まで来ると、突然Aを縛っていた腕の拘束を外し始める。
『え……?』
何が何だか、この状況を理解できないAは当惑している。
そしてあっというまにAの腕の拘束は解かれ自由に動かせるようになる。
「全く、年頃の娘をこんなに雑に扱いよって。
立てるか?」
男はAに手を差し出してくるが、Aは警戒して手をとろうとはしない。
それを見かねてか、男性が口を開く。
夏「そうじゃった、儂の名は夏目漱石。久しぶりじゃな娘、随分と立派に育ったもんじゃ」
『夏目………』
やはり聞き覚えがない_______この人の口ぶりからするにAと一度出会っているようだ。
だが、記憶力の良いはずのAが一向に思い出せないのは何故なのか。
『人違いでは……?私は貴方なんて知りません』
口から出た言葉はこれが精一杯だった。
太「夏目先生、本当にこの子で合ってるンですか?
確かに金髪の外国人なんてここいらじゃ珍しいですけど……」
夏「この子じゃ、間違いない。貧民街で死にかけていた娘じゃ」
『!……まさかっ』
Aは思い出した。あの時、貧民街で寒さで死にかけていた自分を、誰とも知らない人に助けられたあの日の事を_________
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猫好き - ドス君最高!!やっぱり最高( ̄▽ ̄)bグッ (2019年1月10日 1時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ - ん〜地方にもよるかも知れませんが、ロシアンティーはジャムを舐めながら、お茶を飲むのが一般的ですよ。 (2018年9月17日 2時) (レス) id: dd9eae3b3c (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ほるむさん» 構いませんよ!楽しみにしています! (2018年8月31日 8時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
ほるむ(プロフ) - 紫陽花さん» はい、ありがたき幸せです!外見はできるだけ設定に沿わせたいのですが、大した画力がないので保証は出来なくなってしまいますがお許しください…。 (2018年8月31日 8時) (レス) id: e99fd65880 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ほるむさん» ありがとうございます!お願いしてもよろしいでしょうか? (2018年8月31日 7時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月23日 18時