26. ページ27
Aとフョードルはとあるカフェに来ていた。
外の席にフョードルと向かい合って座るA。
テーブルの上には紅茶と、お茶請けの小菓子がおかれている。
ティーカップの中身が無くなると、ウェイターがカップに紅茶を注いでくれる。
フョ「どうも」
Aはカップの隣に置かれているジャムの乗ったスプーンをカップに入れてかき混ぜる。
ウェイターが軽く会釈してから席を離れると、フョードルは携帯を取り出す。
フョ「さて、マフィアさん。恙なく『共食い』は終わりそうですか?」
フョードルの電話相手は、以前捕えたマフィアの構成員だった。
《あ……あぁ。首領と探偵社社長が消えてから、じき九時間だ。
決闘場所と覚しき洋館跡地では床が抜けており、長の生死は不明……
朝を待って捜索を開始予定だ》
Aは電話の内容を無表情で聞いている。
フョ「成る程」
《さぁ、情報は渡したぞ!早くこいつを解除してくれ!》
そう、そのマフィアの人は、ネクタイ式の爆弾を取り付けられ、脅されていたのだ。
フョ「これは失礼。そのネクタイ型爆弾は青い配線を抜けば爆発せず外せますよ」
フョードルは笑顔でそう答えた。電話ごしに相手が安堵の溜息を漏らしたのが聞こえた。
《そ、そうか…!これでようやっ______ボッ!ザザーーー……》
その瞬間、電話の向こうで何かの爆発する音と、人が倒れたような音がした。
『嘘つき』
フョ「嘘などついていませんよ。ぼくは”ネクタイの外し方”を教えただけですので」
『……それ、世間一般では屁理屈って云うのよ。
まぁ、組織の情報をこうも簡単に吐いてしまうくらいなら、その程度の人間だったってことね』
フョ「フフ」
フョードルは紅茶を一口飲み、皿の上にカップを戻し両手を口元に持ってくる。
フョ「………さてさて」
269人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫好き - ドス君最高!!やっぱり最高( ̄▽ ̄)bグッ (2019年1月10日 1時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ - ん〜地方にもよるかも知れませんが、ロシアンティーはジャムを舐めながら、お茶を飲むのが一般的ですよ。 (2018年9月17日 2時) (レス) id: dd9eae3b3c (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ほるむさん» 構いませんよ!楽しみにしています! (2018年8月31日 8時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
ほるむ(プロフ) - 紫陽花さん» はい、ありがたき幸せです!外見はできるだけ設定に沿わせたいのですが、大した画力がないので保証は出来なくなってしまいますがお許しください…。 (2018年8月31日 8時) (レス) id: e99fd65880 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ほるむさん» ありがとうございます!お願いしてもよろしいでしょうか? (2018年8月31日 7時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月23日 18時