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一方、太宰からの連絡を受けた中也は、海に向かっていた。
いつもなら焦ったりしない中也が、今は血相を変えて疾走している。
潮風があたり、港に出る。辺りを見回しながら走っていく。
中「どこだっ……どこにいるんだよAっ!」
海沿いを走りきったが、Aの姿は何処にもない。
息を切らし、近くの二人用のベンチに腰掛ける。
すると、横目に何かが目に入る。それは、小さな発信機だった。
まるで、中也が此処に来ることを判っていたかのように、その小型の発信機はベンチに置かれていた。
中也はそれを手に取ると、そのまま握り潰した。
中「俺には会いたくねえってか……?」
発信機を握り潰した拳はさらに力がこもる。
中也の瞳からは日に照らされて何かが零れ落ちていた。
その様子を木の上から見つめる視線があった。
『貴方は時が経ってもなお、自分を苦しめ続けるのですね』
___Извините_________
中「!?」
声が聞こえ、中也は後ろを振り向く。
しかし、そこには誰もいなかった。
中「……そんなわけねぇよな」
Извините________ごめんなさい……______だなんて、嘘ばっかり。
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猫好き - ドス君最高!!やっぱり最高( ̄▽ ̄)bグッ (2019年1月10日 1時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ - ん〜地方にもよるかも知れませんが、ロシアンティーはジャムを舐めながら、お茶を飲むのが一般的ですよ。 (2018年9月17日 2時) (レス) id: dd9eae3b3c (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ほるむさん» 構いませんよ!楽しみにしています! (2018年8月31日 8時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
ほるむ(プロフ) - 紫陽花さん» はい、ありがたき幸せです!外見はできるだけ設定に沿わせたいのですが、大した画力がないので保証は出来なくなってしまいますがお許しください…。 (2018年8月31日 8時) (レス) id: e99fd65880 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ほるむさん» ありがとうございます!お願いしてもよろしいでしょうか? (2018年8月31日 7時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月23日 18時