45. ページ46
すると、ゴーゴリの手の動きが突如止まる。
ゴ「とまぁ……これが一個目「被害者用」の回答だ。それらしいだろう?
人間性皆無の怪人に殺される。理不尽だが分かり易い納得と共に死ねる。
……けれどきみは殺人標的じゃない。
だから二個目の「本当の回答」を云おう」
ゴーゴリの足下にカランとナイフが地面に虚しく落ちる。そして右側につけていた仮面を取り外した。
ゴ「僕は完全に正気だ。殺人の邪悪を理解し、人並みの罪悪感も感じている」
仮面を外したゴーゴリの顔はどこか憂いを帯びていて今にも消えてしまいそうだった。
敦「!」
ゴ「「ならば何故殺す」と聞きたいかい?
そうだな______君は鳥が好きか?」
敦「……?」
ゴ「僕は好きだ。重力に囚われず飛翔する完全な自由_____僕はそれを求める。
だから《天人五衰》に入った」
敦「鳥の自由?その為に殺人を?……全然判らない」
ゴ「だろうね。理解したのは結局、ドス君とAちゃんだけだった。
なら次のクイズ!今の私の話、どこからが嘘でしょう!?」
敦「!?」
ゴ「ハハハ−ハ騙された?」
『道化師の言葉に耳を貸してはならない。夜眠れなくなりますよ』
敦「貴方はっ!?」
そこにはAがゆっくりとこちらに歩いてきていた。
ゴ「あ、Aちゃん遅かったね!もうショーは終わってしまったよ」
『貴方が私を忘れて置いて行くからでしょう』
ゴ「いや〜それは大変申し訳ないね!」
Aは敦の方を向き、少し表情を曇らせて目を逸らした。
敦はそのAの表情を見逃すことはなかった。
269人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫好き - ドス君最高!!やっぱり最高( ̄▽ ̄)bグッ (2019年1月10日 1時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ - ん〜地方にもよるかも知れませんが、ロシアンティーはジャムを舐めながら、お茶を飲むのが一般的ですよ。 (2018年9月17日 2時) (レス) id: dd9eae3b3c (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ほるむさん» 構いませんよ!楽しみにしています! (2018年8月31日 8時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
ほるむ(プロフ) - 紫陽花さん» はい、ありがたき幸せです!外見はできるだけ設定に沿わせたいのですが、大した画力がないので保証は出来なくなってしまいますがお許しください…。 (2018年8月31日 8時) (レス) id: e99fd65880 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ほるむさん» ありがとうございます!お願いしてもよろしいでしょうか? (2018年8月31日 7時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月23日 18時