7. ページ8
国「おい太宰、蟹の話しはいいとして、会議はどうしたのだ?
先刻お前、”会議室に皆を呼んである”と云っていなかったか?見たところ与謝野女医とA以外、姿を見せそうな気配もないが」
太「うーん。声は掛けておいたのだけどねえ」
『うちの探偵社員は皆自分本位ですから、集合には時間がかかるんじゃ?』
国「それもそうだが。
会議というが、具体的にはどう議事進行をするのか、決まっているのか?」
太「はいはい。議事進行の国の宰相たる国木田君に文句を云われないよう、ちゃんと計画を立ててきたよ」
太宰はAから離れると、会議室の隅に設えられていた備品の白板に文字を書き込んだ。
太「ひとつめ。入社試験について各自が提案を出し合う。
ふたつめ。出た提案の中から、最適な案を決定する。
みっつめ。決定された試験内容に基づいて、担当を割り振る。___どう、計画的でしょ?」
国「計画的なことは認めるが、そうなったらなったで今度は厭な予感がするな。
みっつめの”担当の割り振り”が特に怪しい。お前のことだ、自分には絶対に役職が回ってこないよう、事前に計略をめぐらせているのだろう。違うか?」
太「厭だなぁ、私のような真面目な人間が、そんな汚いことする訳ないよ、国木田君は同僚であるこの私を信じられないと云うのかい?」
国「信じられん」
谷「信じられませんね……」
与「気持ちがいい程信じられんねェ」
太「皆ひどい!Aちゃんは信じてくれるよね?」
『日頃の行いじゃないですか?』
太「酷いなぁもう」
頬を膨らまして、態とらしく拗ねて見せた。
257人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
東湖(プロフ) - 太宰さんの、汚すのは私の役目だってやばいですね!! (2020年1月5日 21時) (レス) id: 5739d3a9ab (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - 闇雲?瑠璃さん» ありがとうございます!これからも頑張って更新しますので応援よろしくお願いします! (2018年10月26日 22時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
闇雲?瑠璃(プロフ) - 紫陽花さん» 全然オ−ケ−です!感激して頂いて感激です(*´▽`*) (2018年10月26日 21時) (レス) id: 92f83285a3 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - 闇雲?瑠璃さん» 予想以上で感激です!素敵な絵絵をありがとうございました!こちらは作品内での公開はOKでしょうか? (2018年10月26日 21時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
闇雲?瑠璃(プロフ) - 紫陽花さん» できましたURLはこちらから(image:http://uranai.nosv.org/uploader/common/1/3/5/1358575d54ad009832c2dda94fa8d63c.jpg) (2018年10月26日 17時) (レス) id: 92f83285a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月2日 22時