虎が残した傷痕【文スト】

３９． ページ40

敦が与謝野に捕まり、A達はいつも通り仕事をし始めた。



国「A、そっちの資料は片付いたか？」



『はい。こちらの方も終わってますよ』



乱「Aー、駄菓子の備蓄がそろそろ無くなるー」



『与謝野先生に連絡してついでに買ってきてもらいましょうか』



その時、Aの携帯に着信が入った。



『与謝野さんから？』



Aは通話ボタンを押した。



『はい、深田です』



与《あぁAかい、今ちょいと厄介なことになってね》



『厄介なこと、ですか？』



与《マフィアが電車を乗っ取って乗客を人質に爆弾を設置した。狙いは敦だ》



『！』



与《だがもうマフィアは倒した。そっちは心配いらないよ》



『なら私は何をすれば？』



与「敦がもう一人のマフィアと電車から落ちちまってね。


アタシは乗客を降ろさなきゃいけないから、そっちの回収を頼んだよ」



『わかりました』



国「何だったんだ？」



『敦君が敵との交戦中に電車から落ちてしまったようで、それの回収です』



国「あぁそうか、すぐに帰ってこいよ」



『了解しました〜』



Aは携帯と財布のみを持って敦が落ちた場所まで向かった。

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