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36. ページ37

男がタオルに手をかけた瞬間、部屋の扉が破壊された。



「なんだっ!?」



扉の方に視線を向けると、そこには武装探偵社の賢治と国木田と敦と太宰がいた。



『(皆さん!)』



賢「ドア壊しちゃってすみませんー、お怪我はありませんか?」



敦「Aさん!無事ですか!」



「なんなんだお前等!」



国「何なんだとはこちらの台詞だ。貴様のせいで予定が大幅に狂ってしまった。


うちの社員を返してもらおうか」



太「全くAちゃんは、帰ったらお仕置きだよ。


でもその前に……ストーカー君には少し痛い思いをしえもらおうかな」



「チッ……後少しだったのにぃっ……」



男は隠し持っていた果物ナイフを手にし、国木田達に遅いかかった。



太「いけ!敦君!」



敦「へ!?」



太宰が敦の背中をドンと押し、敦が勢いでストーカー男をねじ伏せた。



太「お、やるねえ」



「離せ!」



敦が男を抑えてる間に、国木田がAの縄を解き、口のガムテープを優しく剥がしてやった。



国「立てるか?」



国木田の手をとり何とか立ち上がる。



太宰達の傍まで行くと、太宰がそっと優しく外套を肩から掛けてくれる。



太「さて、ストーカー君。直に市警がやってくるけど、その前に君に一つ教えておいてあげよう。


君が失敗した理由は二つだ。


ひとつ、彼女が武装探偵社だということを調べなかったこと。


ふたつ、私を怒らせたことだ」



太宰はそういうと、ゴミでも見るかのような目つきで男を見下し、殺気を放っていた。



「ヒィ!?」



太「彼女を好きになることは構わない。けどそれまでに留めておきたまえ。


彼女を汚すのも、壊すのも、私の役目だ」



太宰はAに聞こえないよう男に囁いた。



男の顔は絶望的な表情になり、ついに抵抗しなくなった。

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東湖(プロフ) - 太宰さんの、汚すのは私の役目だってやばいですね!! (2020年1月5日 21時) (レス) id: 5739d3a9ab (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - 闇雲?瑠璃さん» ありがとうございます!これからも頑張って更新しますので応援よろしくお願いします! (2018年10月26日 22時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
闇雲?瑠璃(プロフ) - 紫陽花さん» 全然オ−ケ−です!感激して頂いて感激です(*´▽`*) (2018年10月26日 21時) (レス) id: 92f83285a3 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - 闇雲?瑠璃さん» 予想以上で感激です!素敵な絵絵をありがとうございました!こちらは作品内での公開はOKでしょうか? (2018年10月26日 21時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
闇雲?瑠璃(プロフ) - 紫陽花さん» できましたURLはこちらから(image:http://uranai.nosv.org/uploader/common/1/3/5/1358575d54ad009832c2dda94fa8d63c.jpg) (2018年10月26日 17時) (レス) id: 92f83285a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月2日 22時

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