虎が残した傷痕【文スト】

２０． ページ21

敦がカメラなどを用意していると、国木田が話しかける。



国「おい小僧。不運且つ不幸なお前の短い人生に些かの同情がないわけではない。


故に、この街で生き残るコツを一つだけ教えてやる」



国木田は手帳から一枚の写真が出された。



その写真には、黒外套に身を包んだ、全身が黒い男が写っていた。



国「こいつには遭うな。遭ったら逃げろ」



敦「この人は＿＿＿＿＿＿？」



太「マフィアだよ


尤も、他に呼びようがないからそう呼んでいるだけなのだけどね」



国「港を縄張りにする兇悪なポートマフィアの狗だ。


名は芥川。


マフィア自体が黒社会の暗部のさらに影のような危険な連中だが、その男は探偵社でも手に負えん」



敦「何故危険なのですか？」



国「そいつが能力者だからだ。


殺戮に特化した頗る残忍な能力で軍警でも手に負えん。


探偵社のエースAでも、きっと奴と戦うことは避けるだろうな。


俺でも＿＿＿＿＿奴と戦うのは御免だ」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


追加設定


Aは、探偵社では１，２を争うほどの能力者と云われており、太宰と組むと、最強のコンビが出来上がる。


異能生命体を操るものはコピーはできないが、力を吸い取ることは出来る。


吸い取った力は、Aの動力源になり、身体能力が強化される。

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