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16. ページ17

爆弾のタイマーが0になったとき、爆弾は何もおこらなかった。



敦は何が起こったのかわからなくなり、ポカンとしていた。



国「恨むなら太宰を恨め。もしくは仕事斡旋人の選定を間違えた己を恨め」



太「そういうことだよ敦君。


つまりこれは、一種の入社試験だね」



敦「入社……試験?」



福「その通りだ」



『お疲れ様です皆さん』



扉の方に視線を向けると、社長室にいたAと福沢がそこにいた。



国「社長」



敦「しゃ、社長!?」



福「そこの太宰めが”有能なる若者が居る”と云うゆえ、その魂の真贋、試させてもらった」



太「君を社員に推薦したのだけど、如何せん君は区の災害指定猛獣だ。


保護すべきか社内で揉めてね。


で、社長の一声でこうなった、と」



国「で社長……結果は?」



福「……太宰に一任する」



太「合格だってさ」



敦「つ、つまり……?


僕に斡旋する仕事っていうのは、此処の……?」



太「武装探偵社にようこそ」



敦は顔を青くして後ずさった。



敦「いやいや!こんな無茶で物騒な職場、僕、無理ですよ!」



太「おや、君が無理と云うなら強制はできないね」



敦「ほっ……」



太「となると、君が住んでる社員寮、引き払わないと。


あと寮の食費と電話の払いもあるけど……大丈夫?」



敦の目からは静かに涙がこぼれ落ちた。



敦「(選択肢無いじゃないですかああああぁぁ)」



『と、とりあえず、敦君の家具とか買い出しに行きませんか?


生活に必要な最低限のものを』



太「それもそうだね。では国木田君、谷崎君、荷物持ちよろしく〜」



谷「えぇ!?」



国「お前なぁ……」

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東湖(プロフ) - 太宰さんの、汚すのは私の役目だってやばいですね!! (2020年1月5日 21時) (レス) id: 5739d3a9ab (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - 闇雲?瑠璃さん» ありがとうございます!これからも頑張って更新しますので応援よろしくお願いします! (2018年10月26日 22時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
闇雲?瑠璃(プロフ) - 紫陽花さん» 全然オ−ケ−です!感激して頂いて感激です(*´▽`*) (2018年10月26日 21時) (レス) id: 92f83285a3 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - 闇雲?瑠璃さん» 予想以上で感激です!素敵な絵絵をありがとうございました!こちらは作品内での公開はOKでしょうか? (2018年10月26日 21時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
闇雲?瑠璃(プロフ) - 紫陽花さん» できましたURLはこちらから(image:http://uranai.nosv.org/uploader/common/1/3/5/1358575d54ad009832c2dda94fa8d63c.jpg) (2018年10月26日 17時) (レス) id: 92f83285a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月2日 22時

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