鬼と暗殺 五【文スト×暗殺教室】

２３６． ページ37

翌日＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



『ん……朝……』



目が覚めたAは念のために頭を触ってみる。



頭には相変わらず耳がついたままだ。



『はぁ……一晩経てば無くなるとか云うことはなかったわけね』



Aは隣に寝ている中也を起こさないようにそっと寝室から出る。



服を着替えてAは出かける用意をした。



中「ん……はよ…」



中也が眠気眼で起きてきて、Aを後ろから抱きしめた。



『おはよう中也、私今からちょっと出かけてくるけど』



中「青鯖のとこか？」



『えぇ、この姿をどうにかしてもらわないと』



中「なんかされたらすぐ言え、飛んでいくからよ」



『ふふ、そんな事せずとも駆けつけてくれるでしょう？』



中「フッ、俺のペットは可愛すぎるからな」



中也はAの耳をいじりながらそう言った。



『ん…なんかくすぐったい』



中「可愛い反応しやがるなぁ全く」



『貴方の前だけよ、ご主人様』



Aは上目遣いで中也に言ってみせた。



案の定中也は顔を赤くする。



中「ったく……それは反則だろうが」



中也はAに唇を落とし、優しく撫でた。



『ん……中也、私そろそろ行かないと』



中「あぁそうか、気をつけろよ？」



『大丈夫よ、じゃあ行ってきます』



Aはフードを深くかぶり、尻尾は服の中に仕舞い家をでた。

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