鬼の秘書 四【文豪ストレイドックス】

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それからAと中也は探偵社を出て、本部に帰ることにした。



中也の車の中で現在、組合がどう動いているのかを聞いた。



中「組合の連中は、Ｑを奪われたことで次の作戦に出るにちがいない



そういえば、あいつらの本来の目的は人虎だったよな？」



『正確に言うと、何かを見つける為の道しるべとして人虎が必要みたいね



まぁ私達には関係のないことよ』



中「まあそうだな」



『私達は組合の連中からこの街を守る事が先決よ



あいつらのことだわ、既に行動に移している可能性がある』



中「首領にはもう話しをしたのか？」



『いいえ、Ｑの奪還がまずは最優先事項だったから、それ以降の事はまだ何も



でも、今組合は人虎の捕獲に専念しているようだし、人虎が捕まれば、後は探偵社がどうにかしてくれるでしょう



私達はその双方の戦いでおの街に被害が出ないようにするだけよ』



そんな話しをしていると、本部に到着した。



車から降り玄関から入ると、大勢の構成員がAの姿を見て安堵の表情を浮かべている。



「赤瀬秘書！ご無事でなによりです！」



『心配をかけたようですね、大丈夫ですのでご安心を』



構成員達を安心させるように微笑むと、彼女の美しさに頬を赤らめ頭を下げて仕事に戻っていった。



中「おい、あんま他の男の前でその顔すんなよ」



『はいはい、私の彼氏様は独占欲がお強いようで』



中「なっ！悪いかよ……」



『悪いなんて一言も云っていないわよ、むしろ嬉しい限りよ』



そう云って微笑むと今度は中也が顔を赤くした。



中「さっさと首領のとこ行くぞ！」



『ふふ、わかっていますよ』

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