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太宰からの告白にうろたえていると、太宰が急にAから離れた。
太「なんてね、驚いたかい?」
『は?』
太「Aの驚いた顔が見たくてね、ちょっとした悪戯だよ」
太宰は人差し指を口元にあて、ウインクをした。
『はぁ……それで、本題は?』
太「君が質問した方が早いんじゃないかな?私が一から説明するよりも」
『……あんなことまでして芥川君と人虎を引きあわせたかった理由が聞きたい』
太「確かめたかった……間もなくくる、本当の災厄に備えるためにね
やつは既に動いているはずだ」
『…………』
太「かつて私が会ったあの魔人……
やつとの戦いは避けられないだろうからね
芥川君は単独でも十分破壊敵だけど、本来は後衛で進化を発揮する異能力者だ。
敦君のような速度とタフネスを持つ前衛を補助すれば、凄まじい戦力になる。
あの魔人と戦うためにはこれまで以上に強い力がいる。
かつての双黒を超える新しい力……
そして君さえも超えてしまうような力……それがあの二人だよ」
『太宰……貴方がそれほどまでにこの横浜を大切に思っているのはどうして?』
太「織田作に言われたんだ」
Aはその言葉に反応する。
太「どうせなら人を救う側になれ、その方が幾分か素敵だ……とね」
そう言った太宰の顔は悲しさを帯びていた。
『天衣無縫……か………』
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雨傘響音(プロフ) - だざさんん…(´;ω;`)暗殺教室とのコラボですか!?どっちも好きなので嬉しいです!! (2018年6月13日 21時) (レス) id: f78f4d1bf8 (このIDを非表示/違反報告)
ツユクサ - 太宰さんが切ない。゚(゚´Д`゚)゚。 でも夢主ちゃんが結ばれてよかったぁぁぁ (2018年6月13日 18時) (レス) id: 1bd5282e9a (このIDを非表示/違反報告)
ラインハルト大好き(プロフ) - 今度は名探偵コナンの降谷零落ちの小説が見たいです (2018年6月12日 21時) (レス) id: 77af8aedef (このIDを非表示/違反報告)
にぃ - あああぁ!夢主おめでとうございます!!太宰さんにも幸せになってほしい...。 (2018年6月9日 23時) (レス) id: d0d6790e43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月9日 21時