検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:206,092 hit

149. ページ14

《それは盗聴器だね。敦君、ここに帰る途中、誰かと接触したかい?》



太宰の声だ。



《と、盗聴器?!



え、えーっと、あ!さっき僕がぼーっとしてて女性とぶつかったくらいですが》



《へぇ、女性と……その女性の瞳は紫だったかい?》



《あ、はい、凄く綺麗な方だったのでちゃんと覚えています》



《ふうん、乱歩さん》



《嗚呼、間違いないね。



聞こえてるんだろ?ポートマフィアの赤瀬A》



『ふふ、やはり見破られてしまいましたか……』



盗聴器から乱歩と太宰が話しかけてくる。



《僕たちの話を盗み聞きとは、やってくれるじゃないか》



《今、そちらとは停戦の協定を結んでいるはずだけど、まさか裏切る気かい?》



Aはその小型盗聴器をこちらの声も聞こえるようにした。



『探偵社の皆さんこんにちは


私は協定違反はしていませんよ?


現にそちらには一切危害を与えていません』



《僕たちの作戦を知ってどうするつもりだ?》



『私達の商売場をまた滅茶苦茶にでもされればたまったものではありませんからね


貴方方と組合の動きを監視して、双方の戦いにこちらが巻き込まれないようにするためですよ』



Aは嘘偽りなく応えた。



《乱歩さん……》



《彼女の言葉に嘘はないね


わかったその言葉を信じよう》



『ふふ、さすが名探偵ですね


寛大なお方で安心しました』



《A、私達の邪魔をすれば、いくら君でもたたじゃおかないからね》



そこで盗聴器の通信が途絶えた。恐らく太宰に壊されたのだろう。



『ふう……やはり自分の目で監視するのが一番なのでしょうかね』



Aはその場で躰を伸ばし、一息ついた。

150.→←148.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (195 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
388人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雨傘響音(プロフ) - だざさんん…(´;ω;`)暗殺教室とのコラボですか!?どっちも好きなので嬉しいです!! (2018年6月13日 21時) (レス) id: f78f4d1bf8 (このIDを非表示/違反報告)
ツユクサ - 太宰さんが切ない。゚(゚´Д`゚)゚。 でも夢主ちゃんが結ばれてよかったぁぁぁ (2018年6月13日 18時) (レス) id: 1bd5282e9a (このIDを非表示/違反報告)
ラインハルト大好き(プロフ) - 今度は名探偵コナンの降谷零落ちの小説が見たいです (2018年6月12日 21時) (レス) id: 77af8aedef (このIDを非表示/違反報告)
にぃ - あああぁ!夢主おめでとうございます!!太宰さんにも幸せになってほしい...。 (2018年6月9日 23時) (レス) id: d0d6790e43 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月9日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。