137. ページ2
『そう……敵に助けられてしまったわけね……』
ポートマフィアとして、敵に慈悲を与えられるなど屈辱でならないものだ。
太「与謝野先生の異能力は、瀕死の重傷を治すことができる。新品同様にね
君の躰にはもう傷一つない筈だよ」
確かに、先程腹を触ってみたが、あんなに大きく開けられた穴が元通りに塞がっている。
『然し謎です、私は貴方方の敵。私をそのまま見殺しにしてしまえば、そちらはより動きやすくなるのでは?
私を助けることへのメリットはそちらにはないはずですが』
その時________
パシンッ!
乾いた音が部屋を響かせた。
『え……?』
与「アンタ、それ本気で言ってんのかい……?」
与謝野はAの頬をビンタしたのだ。
Aは驚いて声が出ない。
与「アンタ、あのまま死んでも良かったって云うのかい?!
太宰やアンタの仲間の気持ちをもう少し考えな!」
『!』
与「アタシはアンタの敵だが医者でもある。
医者として怪我人がいれば治すのは当たり前さ
誰一人として死なせちゃならない
それが敵だとしてもね
それにアンタには一つ貸しがあるからねえ」
『なんの事でしょう?』
与「Qの事さ。アンタの忠告があったおかげでこちらの被害は一人だけですんだんだ」
太「あの時の国木田君は面白かったなあ〜」
『そうでしたか、私の言葉を馬鹿正直に信じてくださったということですね』
与「そうさ、アンタの言葉に偽りは無かった。だから信じてみたのさ。
それに、アンタとはいずれまたちゃんとした状態でぶっ倒してやろうと思ったところだったからねえ
今死なれちゃ困る」
『ふふ、ここの医者は随分と物騒なのですね
然し、それでいて心優しい方です
一つ質問していいですか?』
与「応えられる範囲なら応えてやるよ」
『”死ぬ”とは、一体どういうことなのでしょうか?』
Aの質問に与謝野は驚きの表情だった。
388人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雨傘響音(プロフ) - だざさんん…(´;ω;`)暗殺教室とのコラボですか!?どっちも好きなので嬉しいです!! (2018年6月13日 21時) (レス) id: f78f4d1bf8 (このIDを非表示/違反報告)
ツユクサ - 太宰さんが切ない。゚(゚´Д`゚)゚。 でも夢主ちゃんが結ばれてよかったぁぁぁ (2018年6月13日 18時) (レス) id: 1bd5282e9a (このIDを非表示/違反報告)
ラインハルト大好き(プロフ) - 今度は名探偵コナンの降谷零落ちの小説が見たいです (2018年6月12日 21時) (レス) id: 77af8aedef (このIDを非表示/違反報告)
にぃ - あああぁ!夢主おめでとうございます!!太宰さんにも幸せになってほしい...。 (2018年6月9日 23時) (レス) id: d0d6790e43 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月9日 21時