４． ページ34
すでにベットから出て、復帰していた敦。
おりしもその時、爆音が聞こえた。
敦「！」
思わず窓から外を見ると、港の方で爆炎があがっているのが見える。
敦「爆発……なんだ？」
さきほどポートマフィアに襲われた倉庫が爆発したらしく、焼け跡になっていた。
いまだに煙が燻っていて、軍警察の警官達が調査している。
近くの市民達が、遠巻きにその様子を見ている。
そこに、敦も姿を現す。
敦「…………」
「皆殺しだってよ」
「ひどいな……」
「軍警察が言うには、ポートマフィアの武闘派、その中でもとくに凶暴な実働部隊”黒蜥蜴”ってやつらの仕業だって」
「”黒蜥蜴”？」
「特殊部隊なみの戦闘力を持っていて、しかも恐ろしく残酷な連中だとか」
敦「(ポートマフィアの、黒蜥蜴……
もしそんな奴らが探偵事務所を襲ってきたら……)」
ポートマフィアが探偵事務所に押し入り、探偵社員が銃で撃たれる様を想像する敦。
敦「……最悪の状況か……」
そのころAは
『まったく太宰はまたどこにいるのよ……』
太宰がいそうな処をしらみつぶしに探していると、急にAの体が動かなくなる。
『！
……やっぱりあなただったのね
＿＿＿中也』
中「ようA、久しぶりだなあ
会いたかったぜ」
『私は会いたくはなかったけれどね
で、なんのようかしら』
中「さすがだな手前は
俺の異能力で立っていられるなんてよ
用なんてわかってんだろ？
…帰ってこい、A」
『いやよ』
中「そんなに太宰の野郎と一緒にいてえならあいつも連れてくりゃいい」
『そうじゃない
私が戻りたくない理由は、あそこにいても私が報われることが無いとわかったからよ』
中「……確かに手前はあの頃は人形みてえなやつだった
だがな、手前の居場所はあそこしかねえんだ
首領もお待ちだ、また迎えにくる」
『もう二度と現れないで』
Aは中也を強く睨むと、中也は背を向け帰って行った。
『私は、もう誰にも縛られないっ
誰も縛り付けたりしない……』
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麗(プロフ) - 違ったら申し訳ないのですが、10ページの 交わす は躱す ではないのでしょうか？ (2021年6月15日 23時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
独り言 - 面白い (2019年8月21日 18時) (レス) id: 6437676495 (このIDを非表示/違反報告)
花圃(プロフ) - ストーリーが面白く大好きです。更新が毎度待ちどうしい (2018年4月21日 13時) (レス) id: 4106dcf25b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2018年4月13日 22時
