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福「そこの太宰めとAが”有能なる若者がいる”と云うゆえ、その魂の真贋、試させてもらった」
敦「……」
太「いやね？君を社員に推薦したのだけれど、如何せん、君は区の災害指定猛獣だ
保護すべきか否か、社内で揉めてね」
福「だが太宰が云ったのだ、もしここに、世界一強い異能力者がいたら雇うかと。
その質問に私は、そのことが探偵社になる根拠とはなり得ないと云った。
すると太宰は、だから彼を推すのだと」
国「それでは社長、どのようなご判断を？」
太「……」
『……』
福「Aと太宰に一任する」
『お任せください』
敦「ちょ、ちょっと待ってください！
それじゃ、僕に紹介する仕事って…」
太「合格だそうだよ。
武装探偵社にようこそ、中島敦君」
ナ「おめでとうございまーす！」
谷「お役に立ててよかったです」
敦「い…いやいやいや！こんな無茶で物騒な職場、僕には無理ですよ！」
『皆を助けるために爆弾に覆い被さるなんて、中々できることじゃない』
ナ「そうですよ。ナオミ感動しちゃいました」
『あなたなら大丈夫よ』
敦「でも…」
太「でもまあ」
敦「？」
太「君が断るなら無理強いはできない。
まずは社員寮を引き払わなくてはならなくなるし、君のようにこれといった特技もなく、しかも友達も知り合いも居ない者が仕事を探すのは、さぞかし大変だ」
敦「うう…」
太「それに君は、お尋ね者の虎だからなあ」
敦「あっ…！」
『確かに、それが知れたらどんな仕事も良くてクビ、悪ければ捕まって射殺でしょうね』
敦「しゃっ、射殺！！？」
『この探偵社なら…話しは別だけど』
Aは怪しい笑みを敦に向ける。
敦「そっ！それってつまり…」
ナ「よろしくお願いしますわ、敦さん。
ねー、お兄様」
国「規則は守れよ、小僧」
太「じゃあ、そういうことで」
敦「そんなぁ……」
こうして、武装探偵社に中島敦が加わりました。
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麗(プロフ) - 違ったら申し訳ないのですが、10ページの 交わす は躱す ではないのでしょうか？ (2021年6月15日 23時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
独り言 - 面白い (2019年8月21日 18時) (レス) id: 6437676495 (このIDを非表示/違反報告)
花圃(プロフ) - ストーリーが面白く大好きです。更新が毎度待ちどうしい (2018年4月21日 13時) (レス) id: 4106dcf25b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2018年4月13日 22時
