148，スプリングと世界 ページ7
「俺達を恨んでるわりには、助けてくれるんだな」
「助けるつもりなんて毛頭ないっすよ。俺は、ゾムさんや鬱先輩に恩があっただけっす。偶々、俺が興味を持った人間が…あの二人の大切な人だった。だから恩を返したんです」
「…そうか」
「コネシマさんとグルッペンさんだけは絶対に許しません…ただそれ以上に…厄介な事になってるんで。一時的に協力的に見えるだけっすよ」
トントンさんが頭をかかえている、そりゃそうっすね。あんた、グルッペンさんのことなんだかんだお気に入りっすからボロクソ言われたら頭も痛くなるっすよね。まぁ俺には関係無いんで…それよりも早く、ゾムさんに報告してAさんに会いに行く必要がありそうだ
「あとおれ、個人的にAさん気に入ったんでアンタらがちんたらやっとったら。わかりますね？」
「は！？おま…」
最後まで聞かずに部屋を後にした、別にあの二人を煽るために言っただけで本当にAさんを気に入ったわけではない。断じてない
…友達位に思われたいとは思わなくは無いっすけど、出会いかたが最低で最悪だったのがいけない
「あー…ダメっすわ…」
Aさんに会いにいくついでに、使命でも果たしにいこう。何人かいい奴がいたはず
最近、ずっと作戦のこととかゾムさんや鬱先輩と考えててちゃんと使命果たせてないから魔力もカツカツになってきた。
ーーーーー
スプリングだった頃は大変やったな
何もしなくても謎に幸福で無駄に構われて鬱陶しくて…Aさんは優しい子だったのか親の育てが良かったのか愛情を確り受け取ってましたけど、俺はその愛情が鬱陶しくて堪らなかったから…ある意味、今の自分は気に入ってる
『お前さ、つまらんならスプリングやめたらエエやん？…つか、そんな顔してるくらいなら俺に寄越せやその魔力…契約したるからさ』
人間界の均衡が崩れると戦争が起こる、スプリングが居なくなったら世界のバランスは可笑しくなる、でもそんなの地球からしたら実は対した事ではない。また…何年もかけて再生するから
天界でも大事にはなるけれど、正直、地球さえあればまたゆっくりと戻っていく
だから人間の幸せと引き換えにスプリングをやめた
あのクソ先輩に半分騙される形で…クソ先輩に救われる形で
俺は確かにあのとき不幸だった
悪くはなかった
それは俺が不幸を欲してただけであってAさんにはそうなって欲しくない
あの優しい彼女が自分を恨んだり呪ったりするのは…戴けない
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夜空音 - SAKANAさん» ありがとうございます！私情ですが最近、やるべきことが増えてしまって投稿が止まってしまいましたが。またすぐに続きを投稿するつもりです！ (2018年8月22日 23時) (
レス) id: 8c5a9de848 (このIDを非表示/違反報告)
SAKANA(プロフ) - この小説好きです、泣きました。更新されてないみたいですが待っています。どうかお願いします (2018年8月22日 2時) (レス) id: a3a9931e24 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 変なカピバラさん» ありがとうございます！最近、誤字多いですね…すみません。頑張ります！ (2018年7月24日 22時) (レス) id: df99eb9ad9 (このIDを非表示/違反報告)
変なカピバラ(プロフ) - 控えめに言って好きです。((← あと、167で誤字が見られたので報告です。違憲→意見。お疲れのでませんように…無理せず頑張って下さいね。 (2018年7月17日 1時) (レス) id: 6e0c970f76 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - うおがめさん» ありがとうございます！誤字訂正しておきます！ (2018年7月16日 23時) (レス) id: 3aed2af562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2018年4月26日 0時
