147，報告 ページ6
「離してくださいっ！」
「大人しくしてくださいよ、エーミールさん」
「おい、ショッピ君…どういうことや」
トントンさんとグルッペンさんに睨まれる。そりゃそうでしょうね、Aさんの記憶を消すなんて自分勝手な計画に協力させたエーミールさんがこんな所で縛り上げられて床に投げ捨てられていたら怒るだろう
「エーミールを離せ」
「グルッペンさん…助けてっぐぅ」
「しゃべんないでくださいっすよ、偽物」
「くる…し…」
魔力を最大限に活用した拘束技、もう殆ど奪われてしまったけれど元スプリングにこの位の力は余裕である。勿論、この状態でトントンやグルッペンさんと渡り合えるとは思わないっすけど
「これ以上喋ると、本気で喉潰しますよ？…というか、もうグルッペンさんもトントンさんも気づいてますよね？」
「…偽物だな」
「！？何故…グルッペン？私ですよ！エーミールです」
「しかも、人間やな」
「トントンさんまで！」
「そうっす、本物のエーミールさんは恐らくこいつに自我を眠らされてるか封印されてるかして今は出てこれません」
「証拠はあるんですか！？」
「あるっすよ、悪魔は首を絞められた所で苦しくないんで。その体ですら苦しみを感じるなんて、ほんと人間ってしょーもない生き物ですわ」
「ショッピ君、天使の前でそれは言うたらアカン」
「すみません…んで、どうしますこの偽物…」
困惑しつつも流石統率者、冷静に物事を分析しているのか騒ぎ立てたりしない。たとえ目の前で仲間の外身が拘束されていようと最早最優先の事柄の前ではそんなの道端の石ころ程度の事なんだろう
「とにかく、何があったのか知りたい…エーミールは何故乗っ取られているのか。エーミールと一緒にいたAはどうなったのか」
「勿論、そのつもりっす…ただ」
「ただ…なんだ？」
「Aさんについては安全は保証するっすけど…どこにいるかまでは…話せません」
「話せません？どういう意味だ？」
「ダメなんすよ、彼女が何処にいるのか…それを政府に知られる分けにはいかないっす」
「やはり、政府絡みか…どうりで最近…回りが煩わしいわけだ」
ニヤリと口角を上げて言動と一致しない表情…いつもならそのまま直ぐにでも闘争を！と言い出す筈だ…ただ、その表情は直ぐに曇った
「まさか仲間が操られてると気づけないとは…不覚だな…」
「そうっすね、ほんと…そんなんで勤まるんすか？」
「…手厳しきな」
「嫌いなんで、アンタのこと」
許せませんから
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夜空音 - SAKANAさん» ありがとうございます！私情ですが最近、やるべきことが増えてしまって投稿が止まってしまいましたが。またすぐに続きを投稿するつもりです！ (2018年8月22日 23時) (
レス) id: 8c5a9de848 (このIDを非表示/違反報告)
SAKANA(プロフ) - この小説好きです、泣きました。更新されてないみたいですが待っています。どうかお願いします (2018年8月22日 2時) (レス) id: a3a9931e24 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 変なカピバラさん» ありがとうございます！最近、誤字多いですね…すみません。頑張ります！ (2018年7月24日 22時) (レス) id: df99eb9ad9 (このIDを非表示/違反報告)
変なカピバラ(プロフ) - 控えめに言って好きです。((← あと、167で誤字が見られたので報告です。違憲→意見。お疲れのでませんように…無理せず頑張って下さいね。 (2018年7月17日 1時) (レス) id: 6e0c970f76 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - うおがめさん» ありがとうございます！誤字訂正しておきます！ (2018年7月16日 23時) (レス) id: 3aed2af562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2018年4月26日 0時
