190，神様に近い二人 ページ48
「Aちゃん」
「はい？」
「今日、やることが終わったらボクの所おいで？」
そう言われたのがだいぶ前、あのあとグルッペンの指示に従って皆が皆、忙しそうに飛び回っていた。先輩とショッピ君は術式の本を片手にあり得ない速度で目に見えない何かを作っていた、なんだか良くわからないけれど人間であるうちは術式に強く触れちゃいけないらしくそれが何なのかは教えて貰えなかった
その他に、私に出来そうなことを探せば特にそんなものもなく。結局はいつも通りトントンの手伝いをしてその日を過ごしていた
「やること、無くなった」
そして、対して難しくもないやるべきことが終わってしまい。暇になっているのである
というか、神出鬼没のしんぺい神の所に来いって、どう行けばいいのかわからないし
とにかく、兄さんかロボロ探せばいいかなぁ…って思ったんだけど、二人も結局いつもしんぺい神について回ってるからいるはずもなく目処もつかないまま途方にくれてます
「神様どこにいるの〜」
うーん、返事がない。というか、しんぺい神がいそうな場所って何？どこ？うーーーん…
「あっ…」
見覚えのある、紫色のストール。それがまた見えた。本日二回目の奇跡じゃない？でも。おかしい。あっちの部屋？壁の向こう側が見えた？
もちろん、本棚の時と同じで壁に穴が空いている訳でもなく今回は本当に気のせいかもしれないけど
「行ってみる価値はあるよね」
とにかく、そっちの方に歩いていく
ストールはずっと揺れているのが見える訳じゃなく、時々ふとした時に視界に入る
瞬きした瞬間とか、ちょっと他の考え事をした瞬間に。なんとなく、自分の意識が別の方向や何か別のものに集中する時に謎の勘が当たるらしい
「兄さん！」
「A？なんや、よお会うな」
「今日は勘がいいのかも」
「せやな」
兄さんがわしわしと私の頭を撫でる、その心地よさを感じていると突然、背後から誰かに突進された
「A〜」
「うわわっ！？ロボロ！？」
「せやせや」
「なんか、久しぶり」
「いや、さっきの会議の時おったやん！」
「えっ！？嘘…ちっさくて見えなかった」
「Aまでそんなこというん！？」
「冗談だよ」
ぷくっと頬を膨らませて怒るロボロとそれに対して肩を震わせて笑いを堪える兄さん
私もついつい笑ってしまったけれど当初の目的を思い出した
「二人がここにいるってことは、近くにしんぺい神いたりする？」
二人はピタリと動きを止めた
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夜空音 - SAKANAさん» ありがとうございます！私情ですが最近、やるべきことが増えてしまって投稿が止まってしまいましたが。またすぐに続きを投稿するつもりです！ (2018年8月22日 23時) (
レス) id: 8c5a9de848 (このIDを非表示/違反報告)
SAKANA(プロフ) - この小説好きです、泣きました。更新されてないみたいですが待っています。どうかお願いします (2018年8月22日 2時) (レス) id: a3a9931e24 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 変なカピバラさん» ありがとうございます！最近、誤字多いですね…すみません。頑張ります！ (2018年7月24日 22時) (レス) id: df99eb9ad9 (このIDを非表示/違反報告)
変なカピバラ(プロフ) - 控えめに言って好きです。((← あと、167で誤字が見られたので報告です。違憲→意見。お疲れのでませんように…無理せず頑張って下さいね。 (2018年7月17日 1時) (レス) id: 6e0c970f76 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - うおがめさん» ありがとうございます！誤字訂正しておきます！ (2018年7月16日 23時) (レス) id: 3aed2af562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2018年4月26日 0時
