188，変わること ページ46
「A、次やることが見つかったぞ！」
「えっ？」
「ん？兄さんはどこだ？」
「兄さん？もう行っちゃったけど？」
「マジかー、ほんまにいそがしい人やなぁ」
爛々と目を輝かせていたグルッペンがしょんぼりとした様子をみせる、エーミールも惜しいことをしたと言わんばかりにため息をはいた
「まぁ仕方ない。それよりA！次は捜索任務からの潜入調査と暗殺だ！」
「突然物騒！？」
「グルッペン、それだけ言うても何の事かわからんやろ」
「あぁそうだな、詳しくはまぁ明日…人間時間の明日にでも話そう。いやー俄然わくわくするな」
新しい玩具を見つけた様にはしゃぐグルッペンと呆れるエーミール、そして置いていかれる私。どうやら目的は達成できたみたいだから良かったけれど…私、ついてくる意味あったかな
「やる事はもうない？なら私、トントンの所行って手伝いしてくるね」
「なんだ、もう行くのか？」
「行くのかって…あんなに長い間仕事すっぽかしたみたいに人間界にいたんだよ？トントンの事だから使命でてんてこ舞いになってると思うし」
「俺よりトントンのが好きか？」
「好きとかそういうのじゃ無くない？」
グルッペンの血のような瞳に見つめられる、瞳孔がドロリとした静脈を流れる濁りきった赤と同じで背筋が冷えていく
「お前はあんなに色んな事があっても、まだ俺に守ってほしいと言わないんだな」
「守って欲しいとか、よくわからないし」
「好きになれ、俺を。俺を求めろA」
「なんで？グルッペン…怖い」
「A、『逆らうな』」
ひゅっと息が詰まる、久しぶりに命令をされた。どんどんと脳内が痺れてグルッペンから目が離せなくなる。自分の意思で制御が出来ない体が思考が怖いのに…グルッペンを見つめてしまう。近くにエーミールがいるはずなのにどうして助けてくれないの？
どうして？
違う、私を守って助けるのはグルッペンだ。グルッペンが私を守ってくれるグルッペンが
「A、『目を覚ませ』」
「っ！？」
「グルッペンさん、やっぱり…」
「あぁ確信した。A、お前…本当に体は大丈夫なのか？」
「え？何？何いまの？なんで？」
「仮契約でここまで思考を奪えるのは本来、異常だ…Aの中で何かイレギュラーが起こっている」
「イレギュラー？」
「そうだ。お前は確実に変わっている」
変わってる？それはショッピ君が言っていた人外になる運命と同じ事？それともまた別の話？
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夜空音 - SAKANAさん» ありがとうございます！私情ですが最近、やるべきことが増えてしまって投稿が止まってしまいましたが。またすぐに続きを投稿するつもりです！ (2018年8月22日 23時) (
レス) id: 8c5a9de848 (このIDを非表示/違反報告)
SAKANA(プロフ) - この小説好きです、泣きました。更新されてないみたいですが待っています。どうかお願いします (2018年8月22日 2時) (レス) id: a3a9931e24 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 変なカピバラさん» ありがとうございます！最近、誤字多いですね…すみません。頑張ります！ (2018年7月24日 22時) (レス) id: df99eb9ad9 (このIDを非表示/違反報告)
変なカピバラ(プロフ) - 控えめに言って好きです。((← あと、167で誤字が見られたので報告です。違憲→意見。お疲れのでませんように…無理せず頑張って下さいね。 (2018年7月17日 1時) (レス) id: 6e0c970f76 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - うおがめさん» ありがとうございます！誤字訂正しておきます！ (2018年7月16日 23時) (レス) id: 3aed2af562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2018年4月26日 0時
