184，涙 ページ42
「はいっ！」
久しぶりにグルッペンに抱き締められた、そういえば。最近グルッペンと二人だけでちゃんと話す機会が無かったのを思い出す
「グルッペン」
「なんだ？」
私の前を歩いていたグルッペンに話しかける、するとグルッペンは振り向いて此方をみた
じっと見つめられると言葉が詰まってしまう程の美形に次の言葉を言えなくなる
「どうしたんだ？」
「いや…その。どこ行くのかなって」
「エーミールの所だ。調べたいことがある」
「調べたいこと？」
「…今回の事件の真相について。まだ結論がでてないんだ」
「結論…？グルッペンのことを良く思ってない旧政府との戦争ってだけじゃ無かったの？」
「どうやらそれだけでは無いらしくてな、あと。エーミールの様子も見ておきたい」
それだけ言うとグルッペンはまた歩きだした
いつもならもっと饒舌に、嬉々として色々と話してくれるのに…元気ないのかな？
「グルッペン、元気？」
「なんだその質問は」
「いや、元気かなって」
「普通だ、だが…お前がショッピと同じ部家と言うのが少々気にくわないんだ」
「なにそれ、やきもち？」
「かもしれんな」
「かわいい」
「可愛いもんか」
いつもと違ってツンとした返事をしてくるグルッペン。いつもなら、誉めようもんなら直ぐに契約の話を持ち出してくるのに…勿論、それがいいわけじゃないけど
「グルッペ…ン」
「なんだ、今俺の顔を見るな」
「…泣いてるの？」
「そんなわけないだろう」
なんとなく、正面から顔が見たくて小走りで前に回る。するとグルッペンの瞳からポロポロと涙が落ちていた。グルッペンのそんな顔を見るのは初めてで。何より衝撃的だった
「どうしたの！？」
「…わからないんだ。ただ最近おかしくてな、お前と離れているときも一度あったんだ。突然体が痛みだす。何てことが」
「それ。それ大丈夫じゃないよ！お医者さん、じゃなくて！兄さんに見て貰う？」
「あぁ、そうだな。そうしよう」
「心当りとか無いの？」
「無い訳では無い。だが、俺と契約を結んでいるのはお前しかいない、だからお前が正常な時に俺が異常なのは可笑しいんだ。A、何か嫌なことでもあったか？泣きそうなほど苦しいのに我慢していることはないか？」
ポロポロと涙を溢しながらグルッペンに肩を捕まれる、痛いほどに強く触られるが、全く心当たりがない
「グルッペン…よしよし」
「なんだ、急に」
「わからないけど、なんとなく」
そっと彼の頭を撫でる位しか私にはできない
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夜空音 - SAKANAさん» ありがとうございます！私情ですが最近、やるべきことが増えてしまって投稿が止まってしまいましたが。またすぐに続きを投稿するつもりです！ (2018年8月22日 23時) (
レス) id: 8c5a9de848 (このIDを非表示/違反報告)
SAKANA(プロフ) - この小説好きです、泣きました。更新されてないみたいですが待っています。どうかお願いします (2018年8月22日 2時) (レス) id: a3a9931e24 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 変なカピバラさん» ありがとうございます！最近、誤字多いですね…すみません。頑張ります！ (2018年7月24日 22時) (レス) id: df99eb9ad9 (このIDを非表示/違反報告)
変なカピバラ(プロフ) - 控えめに言って好きです。((← あと、167で誤字が見られたので報告です。違憲→意見。お疲れのでませんように…無理せず頑張って下さいね。 (2018年7月17日 1時) (レス) id: 6e0c970f76 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - うおがめさん» ありがとうございます！誤字訂正しておきます！ (2018年7月16日 23時) (レス) id: 3aed2af562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2018年4月26日 0時
