174，幸せな人達 ページ33
生まれたときから絶えず幸せだった
真面目な父親、優しい母。怖いくらいに世間から理想と言われるような友人関係、文武両道。適度に恨まれつつも最終的にはよきライバルができた
生まれた時から絶えず幸せだった
そんな日々が何時までも続いていった
終わらない幸せ、終わらない幸せ
いつしかそれを疎ましく思うようになった
いま思えばどんな贅沢だと思われるだろう
それでもそんな贅沢な生活がだんだんとつまらなく…虚無になっていった
「なんやお前！暗い奴やなぁ！」
「なんすか…」
そんな時に出会ったのがコネシマさんだった。当たり前だけれど、その時はまさか彼が人外だなんて微塵も思わなかった
「暗いやん。笑えって！まぁこんな世の中じゃあ笑えんか！当たり前やなぁ！」
あぁそうだ…俺がまだ人間の時はビルなんて無いような時代でしたよ？小さな町に小さい村、たまに大きな街があるような
そもそも日本じゃなかったですし
そうですね…大きな戦争の起きる前ぐらいです
コネシマさんが俺の住んでる所に引っ越して来たっていう体で現れたんです
「うるさいです、離れてくださいよ」
「くらい顔しとるんがアカンのやって！笑え笑え！」
「うざ…」
「…」
「いたたただ！ひっはわないへくらはい！」
「何が不満やねん」
「ひりまへんよぉ」
その時はただただ煩くて鬱陶しい人が友人になったな程度の認識でしたし、戦争の気配を感じてたので今頃新しい友人が出来たところで
この人も俺ももうじき死ぬんだな程度の気持ちでした。だから余計にいまこの瞬間を
久しぶりの刺激ある人にゆだねてみてもいいかなって思って、俺はコネシマさんとよくつるむようになったんです
何日も会って何日も話すうちに、だんだんとコネシマさんは訳のわからない質問を他愛もない会話に混ぜるようになりました
「ショッピ君はさ、神様とか信じる？」
「宗教勧誘っすか、やめてくださいよ」
「ちゃうちゃう！いや、ちゃうくないなぁ…うーん…」
「戦争が始まりそうやのに、神もクソもないじゃないんすか？」
「…人間はそう考えるんか」
「まるで人間じゃないみたいな言い分っすね」
「せや、それもおもろいやろ？人間を空から観察するの。楽しそうやと思わん？」
「まぁ…悪くは無いんじゃないすか？」
「せやろせやろ？あ…時間や。じゃあまた明日な！」
よくよく考えたら、このコネシマという男が誰で…どんな素性なのか。不自然なまでに誰も探ろうとしていなかったんです
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夜空音 - SAKANAさん» ありがとうございます！私情ですが最近、やるべきことが増えてしまって投稿が止まってしまいましたが。またすぐに続きを投稿するつもりです！ (2018年8月22日 23時) (
レス) id: 8c5a9de848 (このIDを非表示/違反報告)
SAKANA(プロフ) - この小説好きです、泣きました。更新されてないみたいですが待っています。どうかお願いします (2018年8月22日 2時) (レス) id: a3a9931e24 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 変なカピバラさん» ありがとうございます！最近、誤字多いですね…すみません。頑張ります！ (2018年7月24日 22時) (レス) id: df99eb9ad9 (このIDを非表示/違反報告)
変なカピバラ(プロフ) - 控えめに言って好きです。((← あと、167で誤字が見られたので報告です。違憲→意見。お疲れのでませんように…無理せず頑張って下さいね。 (2018年7月17日 1時) (レス) id: 6e0c970f76 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - うおがめさん» ありがとうございます！誤字訂正しておきます！ (2018年7月16日 23時) (レス) id: 3aed2af562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2018年4月26日 0時
