85，図書館と誓約 ページ39
「今日こそエーミールさんに会いに行くんです。止めないで下さい！」
「Aちゃん！落ち着いて！」
「そうや、アンタの魔力はまだ不安定やろ？俺が面倒みたるから」
「兄さんの手を煩わせる訳にはいかないです！それに、私は過去にあったスプリング関連の事件を知る必要があるんです。スプリングとしてそのくらいの情報はしっかり頭に叩き込みたいんです！」
「わかった！わかったけど、Aちゃんが図書館に行くと業が爆発するやろ！」
「じゃあエーミールさんを図書館から引きずり出してきて下さいよ！」
「あ、その手があったやん。」
「「あっ」」
先輩が力強く握っていた私の手を離す、その瞬間にバランスを崩して私は図書館の扉に突っ込んだ、そのまま倒れこむようにして図書館に入ってしまう。直ぐに出ようとしたけれど扉が何故か無慈悲に閉じていく。先輩の絶望したような表情が見えた、兄さんが頭を抱えて盛大なため息を吐いたのが聞こえる
そこで扉は完全にしまっていた
「こういうときの扉って…開かないんだよね」
そう、何度か扉を引いたけれど開かない
理由はわからないけど開かない…部屋の主を見つければ開くってとこまでテンプレートだと嬉しいなぁ
「エーミールさぁん…いますか？」
仕方がないから私は図書館の奥へと進むことにした
＿＿
兄さんside
「兄さん…！どうするんや！」
「結界が発動したやろな…中のエーミールには直ぐにテレパシーしたけど広いしAがエーミールに会えるかが問題やろなぁ」
「エミさんに会えれば安全やけどさぁ！Aちゃん人間やん！同じところグルグル回ったりしてたら精神的に病んでまうよ！」
「大先生やないから大丈夫やろ」
「僕なら寂しくて死ぬね」
下らないことで威張る大先生を無視しつつテレパシーに集中する、エーミールもどうやらAの居場所を関知したらしい。しかし、テレパシーにも限界がきて段々と音が掠れてきた
エーミールにあとは任せたとだけ伝えて意識を引き戻す
「兄さん…僕も兄さんみたいに誓約をかけまくったら強くなれるんかな？」
「…大先生はそのままでも強いわ。だから危険なことする必要はないんやで」
「僕もテレパシーとか強化の魔力使えたらこないに歯がゆい思いせんとすんだかもしれんのに」
「無いもの考えるのはやめようや…鬱、最近人間の生気奪ってないだろ？いつも以上に顔色悪い」
「何故かな…最近いくら可愛い子相手でも集中してできひんの」
スプリングの魔力浴びすぎたんやろか
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夜空音 - 愛蘭さん» ありがとうございます。閻魔についてはモブのような扱いなので誰とは言いません。ご想像にお任せします、読んでいて楽しい方にしてください。 (2018年2月11日 23時) (
レス) id: e45f91e071 (このIDを非表示/違反報告)
愛蘭 - 感想失礼します…！世界観とか本当に好きですしんどいですよもう…ひとつ質問なんですが、閻魔樣ってもしかして赤髪のともさんだったり…?私の勝手な考えなので間違っていたらすいません;;これからも更新頑張ってください！！ (2018年2月11日 3時) (レス) id: e6a6c1647f (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - BOXさん» ありがとうございます！もう少し掘り下げていけたらと思っています (2018年2月4日 0時) (レス) id: ff9c6a4fe6 (このIDを非表示/違反報告)
BOX - 設定とかストーリーとか面白くて好きです!これからも更新楽しみにしてます!語彙力なくて申し訳ないです笑 (2018年2月3日 18時) (レス) id: b4de0e99f9 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - もちさん» ありがとうございます！休みが終わってしまったので更新ペースは落ちますがこれからも頑張ります！ (2018年1月11日 23時) (レス) id: 04cb530f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2018年1月8日 3時
