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興味故の行動 ページ2

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ジンは、ファミリーの中では古参な方である。

しかし、本人は「拾われて入った」こと以外は話さず躱されてしまうため謎の多い人物として、ファミリーの人間からはちょっとした有名人のような扱いをされている。

そんなジンは、“研究室にずっといる研究員がいる”という噂を聞き、興味本意で研究室へと煙草の煙を体に纏わせ向かった。



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ドンガラガッシャーン!!と、やって来た研究室から凄まじい音がした。

何の音だ?と首を傾げたジンの目の前には、ペアンやメスなどの医療器具や、割れたのであろう試験管やビーカーの破片やトレイ、更には円グラフや棒グラフの書かれた紙までもが床に散らばっており、その中心には床に座り込んでいる1人の研究員がいた。

その研究員は、髪は黒くボサボサで、目の下には隈ができておりジンに気付いてないのか赤紫のフード付きパーカーの上に着ている一回り大きいのか手が余り見えない白衣の肩に乗った破片を払い落とし、立ち上がると白いラインが横に1本入ったジャージについた埃も払い落とし、溜め息をついて紙を拾い始めた。


「あ、ありがとうございます...」


ジンが紙を拾い研究員に手渡すと、紙を受け取った直後に漸くジンの存在に気付いたのか、黒く半目な瞳が目一杯開かれ顔面が真っ青になり口を金魚のようにパクパクさせる。


「じ、ジンさん!?研究室になんで外交の人が...あ、まさかボクが研究そっちのけでユダで遊んでばっかだったのがバレてとうとう外交の人にも伝わってボクを嘲笑うためにきたのか!!?そうだ...そうに違いない...!見付かる前に逃げないと...ってもう見付かってるし逃げられない!!」


頭を抱えたかと思いきや何処かに隠れる場所はないかと周りをキョロキョロ見渡すが、既に手遅れなことに気付き再び頭を抱え「ユイト助けてー!!ヘルプミー!!」と叫ぶ研究員に、ジンは思わず吹き出した。


「ふ...あ、ははっ、ふははっ!全部言うてはりますし、あんさん面白いなぁ!別に嘲笑いに来たわけちゃうよ。研究室にずっといる研究員がいるって噂聞いてな、どんな人か見に来ただけやで」


笑い続けるジンに、研究員は「そんなに笑わなくてもいいじゃないですか!研究材料にしますよ!?いいんですか!?ボクみたいな雑魚に負けるんですよ!?」と涙目で叫んだ。



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緋絲(プロフ) - ハアァァッッッ…!!!ホントニアリガトウゴザイマスッッ… (2021年9月6日 14時) (レス) id: 8f29c92b75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無しのチート | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年9月5日 0時

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