Charade Maniacs (ページ8)

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6話ページ8

Aside

?「あ、おい待て！一人で行動するな！」

歩き出すと突然声を掛けられた。

振り替えると、さっきの威勢のいい人と三白眼の人だった。

『何ですか？』

?「いや、この状況で一人で行動したら危ないだ
　ろ？人を探すんだったら一緒に行こう。」

(兄さんみたいだなぁ。)

『………わかりました。』

?「あぁ、じゃあ行くか！」

(不思議、この人達恐くない。)

このあと、周辺を回ったが人は見つからず建物にも鍵がかかっていることが判明した。

in宿舎

宿舎に戻り、リビングに行くとヒヨリさん達以外の人が集まっていた。

背の高いひと、不機嫌そうな人、綺麗な人、ぼうっとしている人、ノリが軽い人、そしてさっきの二人………。

(やっぱり、統一性がない。)

そんなことを考えていると、リビングのドアが開いて、ヒヨリさん達が戻ってきた。

?「何か見つかったか？」

背の高い人が質問するが、ヒヨリさんの隣にいる真面目そうな人は口を利きたくないのか、答えない。

ヒ「通信設備らしきものは何もありませんでし
　た。」

?「こっちも外で人を探してみたけど、なんか……
　おかしい。人通りが全然無いし、建物にも全部
　鍵がかかっていて………。」

?「交番や公共施設も探してみたが、それらしき建
　物はなかったな。」

?「交通機関やタクシーも見当たらない。車一台通
　らないっていうのはな。」

?「それに、誘拐されてきたにしては妙だね。拘束
　もされていないし《願い事をどうぞ》なん
　て。」

?「それとも、帰らせない自信でもあるのかな
　ぁ？」

?「誘拐…………ボクたち、誘拐されたの？」

?「さあ。イタズラかドッキリの可能性もある。い
　ずれにせよ、犯人は差し当たって…………あの不気
　味な男かな。」

?「あの人が、《はんにん》？」

?「そう考えるのが自然だな。仮面なんかかぶって
　明らかに怪しいし。」

?「困ったな。もう外も暗いし、家に帰りたいんだ
　が。」

ヒ「でも、ここがどこかも分かりませんし、どう
　やって帰ったらいいんでしょう……………」