十頁目 ページ14
辻村と呼ばれた女性は目を丸くして、
「先輩、どうしたんですか!そして何ですか、その緑色の物は!!」
辻村さんが急いでカッパワニを安吾さんから引き剥がす。
安吾さんは咳払いを一つして、
(ぁ、この人凄い、心なしか馴れている感じが、、、)
何事も無かったかのように話を始めた。
「紹介します。ここに居るのは私の後輩の」
「辻村深月です。」
さっきの女性が会釈をした。
つられて私も返す。
「此方の三人は武装探偵社の方です。」
武装探偵社、、、
「どうも、武装探偵社の阿部咲桜です。」
「お、同じく武装探偵社の中島敦!!」
「……泉鏡花……………」
中島先生と、泉先生。か、、、
そう思っていると、靴音が聞こえてきて私の隣に止まった。
振り返ると泉先生が立っていて、先程"泉鏡花"と名乗った少女をまじまじと見つめている。
「咲桜さん、あれをお願いします。」
安吾さんが声をかける
「云われなくても分かってる【この物の記憶を見せる者今此処に現れたまえ】」
そう言いながら咲桜さんは何やら魔方陣?を広げそこに血を付けた。
すると辺りからぼおっと光が溢れ出し、何かを形づくる。
最後に強く光白い兎の姿が現れる。
「「兎……!」」
泉さんと泉先生が同時に叫ぶ。
流石、息がぴったり。
思わず私も口角が上がる、
中島さんもニコニコしていた。
兎がゆっくりと口を開く。
「ご主人様、要件は何でしょう。」
皆の意識が兎に向き、水を打ったように静かになった。
「この図書館の記憶を見せて」
それを聞くと兎は目を凝らすようにして煙のようなものを吐いた。
その煙にはかつての図書館が映っている。
煙を見つめていた咲桜さんの表情が険しくなっる。
「二次創作で良くあるトリップってやつみたい。
おかしい点は此の図書館が移動する際に文字羅列が浮かんでいる事はくらい・・・・・・・・・」
咲桜さんは少し考え込むようなしぐさをして
「・・・・・・ねえ、此処ってポートマフィアの取り引き場所なんかじゃ無かったっけ?」
と言う。
探偵社の顔ぶれの顔が凍り付く。
思わず私は叫んだ。
「詳しく聞かせてください!その話。」
私の大切な居場所
もう、失う訳にはいかないんだ。何も。
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冬霞 六花(プロフ) - 杏奈さん» おー!頑張るよ、杏さん (2018年11月17日 13時) (レス) id: b8417422b5 (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - やっほー( ´ー`)二人で合作してたんだね!更新頑張れ!q(^-^q) (2018年11月17日 7時) (レス) id: b0400f18c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬霞 六花・桜吹雪 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bob260f9691/
作成日時:2018年9月26日 18時