振り向いてくれたっていいじゃん！！！2 (ページ5)

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振り向いて！21 ページ5

ハイデはラギーについて考えていた。
その時ちょうどカリムとジェイドが話していた。
ハイデは2人に聞こうと思い、2人に近づく。

ハイデ｢カリムくん！！ジェイドくん！！｣

カリム｢あ、……ハイデ…｣
ジェイド｢……………｣

ハイデを見た途端2人は顔色を変えた。
カリムは口をもごもごと動かし、ジェイドはキョロキョロとあたりを見渡している。

ハイデ｢ど、どうしたの？2人とも……｣

ラギーのこともあるため、2人の反応に少しばかり不安を抱く。
そんなハイデに耐えられずカリムはハイデの肩を掴み口を開く。

カリム｢いいか……ハイデ……サミュールには絶対関わるな。……俺らにも暫くは関わらない方がいい。｣
それだけ言ったあとカリムはジェイドを連れて行ってしまった。

ハイデはそれに呆気に取られた直後背後から声をかけられる。

サミュール｢ハイデ先輩…こんにちは。……そういえば……昨日……自己紹介してなかったのでしちゃいますね。……僕の名前はサミュール・ボンビアードです。ずっと覚えててくださいね。｣

ニコリと笑うサミュールに、ハイデはカリムの言葉を思い出す。

『サミュールには絶対関わるな』

ハッとした後ハイデはボロを出さないよう、笑顔に愛想良く挨拶をする。

ハイデ｢よ、よろしくね！サミュールくん！！｣
そう言って手を差しのべれば、サミュールはその手を握り、引き寄せ

ハイデにサミュールは囁く。

サミュール｢カリム先輩が……僕に関わるな…といったそうですが、信じないでくださいね？………ハイデ先輩。………『貴方に最高級な苦痛を』｣

サミュールがそう唱えた瞬間、ハイデに疲労感がのしかかる。

ハイデ｢何…したの？｣

ハイデの質問に対してサミュールは口に人差し指をあて、内緒です。
と言ってその場から立ち去ってしまう。

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サミュール｢……カリム先輩、ジェイド先輩｣

呼ばれた2人はそっとサミュールを見やる。

ジェイド｢…何しに来たんです？……今僕達あなたを見ると食い殺したくなってしまうんですが。｣
カリム｢ジェイド！俺は人を食いたいとは思ったことないぞ！｣
サミュール｢違う違う…そうじゃない。……そんなことより｣

サミュール｢余計なこと……言わないで貰えますか？カリム先輩。………おかげでユニーク魔法使っちゃったじゃないですか。｣

サミュール｢あまり余計なことすると本当にオーバーブロッドさせちゃうかも？｣