26話 ページ26
「ﾋｯｸ……ぐすっ
私…しつこかったのかな
でも、ドラコが最近本当にいつもと様子が…違くて
心配で…ﾋｯｸ
嫌わて……しまったのかなぁ
うっ…うぅっ」
ハーマイオニーは、泣いている私の背中を優しくさすってくれる
ハリー「Aは、何も悪くないと思うよ
だから、これ以上自分を責めないで」
ロ「そうだよ！
せっかく恋人が、心配してくれたのによ！構うななんてそんなの、酷すぎるだろ！
やっぱりAが、マルフォイを好きだろうが あいつはああいう奴だ
別れて正解だろ」
ハー「こら、ロン！今はそんなこと言うべきじゃないでしょ
A…私たちは、こうして話を聞いてあげることしか出来ないけど
我慢しないで、もっと頼って
私たちは何があってもAの、傍から離れないからさ
だから、今はたくさん泣いていいんだよ」
私は、ハーマイオニーに抱きついてたくさんたくさん泣いた
この時の私は、ドラコに振られた悲しみでいっぱいいっぱいになっていて
ドラコが、どうして私の傍から離れてしまったのか今は分からなかった
そして、ドラコがものすごく大きな責任を任されて 重い事を背負わされていて追い詰められているかってことも知らず…
傷つけないって…ずっとそばに居るって
愛してるって言ってくれたのに
こんなに、あっけなく終わってしまうだなんて
ドラコに、別れを告げられたあと私はショックでしばらくその場から動くことが出来なかった
私の傍から去っていくドラコの、背中を追いかけたかったが体に力が入らなくて 頭にも酸素が回らなくなり、ぼーっとしていて
気がついたら外に出ていた
もう一度、ドラコと会って話がしたい
けど、またあの時みたいに拒絶されたらと思うと
今度こそ本当に嫌われてしまう
そんなことを、恐れてしまい
私はこれ以上、もうドラコに何もすることが出来なくなっている
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作者名：いのっち | 作成日時：2023年3月29日 13時
