12話 ページ12
マダム「まぁ、あなたはいつもいつも怪我して」
「本当よ、ハリー
んで、今度は何があったの？」
ハリー「あー……
ちょっと、ドラコと揉めただけだよ」
「え？ドラコと？」
ドラコは、ハリーのこと知らないと言ってたのに
「そっか…
あの後、どっかに行ってたのはドラコのところだったんだ
何か聞いたの？」
ハリー「いいや…
特に何も言ってなかった
あ、ごめんねハンカチ汚して
綺麗にして返すよ」
「ううん、気にしないで
そっか…
ハリーさ、ドラコがデスイータになったじゃないのかって言ってたじゃない？
私……いつかは、ドラコもそうなる運命なのかなとは思うよ
ご両親もそうだって言ってたし…。でも、ドラコ自身はなりたいとかそんなのは求めたりはしない
恋人だから、贔屓に聞こえてしまうかもしれないけど
私は、ドラコのこと信じてる」
ハリー「……
そっか
でも、一応気をつけておきなよ
Aも奴に狙われているからさ
僕…前にも言ったけど、もう誰も失いたくないんだ
シリウスの時みたいに……目の前で、誰かが亡くなるなんてところは……」
ハリーは、うつむいて手が震えていた
ハリーの、手を握ると冷たかった
「ハリー…
ごめん
悲しいこと、思い出させてしまって
でも、私もねもう誰も失いたくない
ハリーも…もう、これ以上
危ないことしないで欲しい…
ドラコのことも、気になってたかもしれないけど
もう、何もしないで
ハリーが帰ってこなかった時、私凄く心配してたんだよ
帰ってきたと思ったら、血だらけになって帰ってくるし」
と、ハリーの頬をつねる
ハリー「痛い痛いよA
ごめんな心配かけて
わかったよ
本当に、君は優しい人だね」
「ふふっ…ありがとうね」
マダム「さあさあ、イチャついていないで
さっさと、寮にお戻りなさい」
マダムポンフリーにいじられ、私たちはグリフィンドールに戻る
テラスの前を通ると、やはりドラコの姿はいなかった
「ねえねえ、ハリー
ここのテラスって来たことある？」
ハリー「え？いや、あんまり
わぁ、凄い星だね」
「そうなの！
ここね、よくドラコとあうところなんだけど
1番星がよく見えるところなの！」
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作者名：いのっち | 作成日時：2023年3月29日 13時
