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『クレアさんはおいくつくらいなんですか？』
「私は…２３歳です。」
少し目を伏せて声を小さくして答える姿は、先程より随分暗くなったようだった。
『２３って、クレアさんってもしかして私より歳上…？』
「そうですよっ！まさか私もAより歳上だなんて思ってもいませんでした。」
ここでAはようやく自分の発言が如何に衝撃的だったかを理解した。クレアの２３歳もこの国のメイドだとかなり若い方であり、Aを歳上だと思うのも無理はない。
『私より歳上なのに部屋に呼んでお茶会させてしまうなんて…本当にすみません。敬語も外してしまって構わないですよ。』
「それはこちらのセリフです。やはりメイドと幹部の関係に敬語なんていりません。A様が外して下さい。」
なんとなく彼女の翡翠色の瞳から圧を感じた。その圧に耐えきれず、Aは渋々敬語を外すことにした。
『私も外すから、クレアももっと軽い感じで接してね。』
「分かりました。……ところでA様、あの部屋の中は何ですか？」
『へ？…あ。』
クレアが指を指して示した部屋はAの寝室。
だが綺麗な寝室とは程遠く、沢山の段ボールや服、紙やゴミが転がっていた。
Aは狙撃の才能はあっても、整理整頓できる才能は恐ろしくなかった。
誰か来ても見られないようにと常にドアを閉めておいたが、今日は偶々その作業を怠ってしまったようで汚い部屋が大公開になっていたのである。
『片付け方がイマイチ分からなくって…ごめんね。失望したでしょ。』
クレアは私と部屋を交互に見ると小さな溜息を付き、すぐに頰を叩いて腕まくりをした。目の奥は燃えているようだ。
「A様、今からお片付けの仕方を伝授します。準備して下さい。」
『はっ、はい！何を準備すれば良いですか？！』
「心です！」
そうしてAとクレアの大掃除が始まった。
部屋に散らかっていた服は全て綺麗に畳んでクローゼットへ。汚れているものは洗濯機に放り込んだ。
段ボールは鬱と買い物した時にできたもので中身は空っぽ。しっかりと折りたたんでリサイクルボックスに入れた。
その他のものも必要なもの、要らないものに分けて整理した。
最後に2人で部屋の掃き掃除、水拭きもしてAの部屋は約２時間であっという間に綺麗な部屋へと変わった。
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未雨(プロフ) - あめさん» コメントありがとうございます。番外編更新しました！是非読んでください！ (2023年4月25日 21時) (
レス) @page39 id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - 凄く面白くてどんどん読んじゃいました！！！もし良ければhtさんとの絡みとかみたいです！！！ (2023年4月24日 19時) (レス) id: b7c8f34430 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます。軍パロの中で上位…本当ですか？！他にも素晴らしい作品が沢山あるのにそう言っていただけて嬉しい限りです。これからもよろしくお願いします！ (2023年4月19日 22時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - え、軍パロの中で上位になるくらいらぶ (2023年4月19日 0時) (レス) @page34 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます。その言葉が励みです…これからもよろしくお願いします！ (2023年4月7日 17時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未雨 | 作成日時：2023年3月11日 9時
