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『何故私なのですか？出たら私が幹部初披露という形になりますし、警戒されるのでは。』
「そうだよ。別に今回じゃなくてもいいんじゃない？」
A適当についた言い訳が上手くいきひとらんが便乗した。他の数名の幹部も同じようにAが行かなくてもいいと言う。
だが、グルッペンは揺るがなかった。
「大丈夫だ。今回は幹部ではなく総統秘書としてついて来てもらう。それなら大丈夫だろう？」
ゔっと息が詰まる。確かにこの理由なら大丈夫だ。何か他に反論できないかと頭を巡らせるがそれを遮るようにグルッペンは話す。
「それにお前はかなりの上玉だ。その外見を活かしてこそ出来ることだってあるだろう。有力者には男も多いぞ。あぁ、変な意味じゃないゾ。」
「確かに…俺がパーティー行った時にAちゃんみたいな人いたら話したくなってまうわ。」
「お前は女なら誰でもええやろ。」
鬱とトントンがコントのような会話をしているとグルッペンがAを一瞥し目線を下に向けた。
(……これは。)
彼は口角を上げた。
「オスマンとゾムはいつもと同じ役割だ。だが、今回の舞踏会ではもちろん踊らなきゃならんのでしっかり練習するように。A、もし踊れなければオスマンでもゾムでも誰にでも聞いてやってくれ。基本的にはみんな踊れる。」
『分かりました。ありがとうございます。』
そして、臨時会議はお開きになった。
____各々が会議室から出て、部屋に残ったのは２人だけ。異様な静けさが部屋を包む。
『さっきの……”お前のため”とはどういった意味でしょうか？総統閣下。』
グルッペンは鬱とトントンが話していて他の幹部が気を取られている最中…Aにだけメッセージを送っていた。
・−・・・ −・・− −・−−− ・・−− −・ −・・・−
片足で、モールス符号で。
「そのままだ。お前の為。今回舞踏会にわざわざ行かせるのはAの為だ。」
『一体どこがですか？』
「今回はズーラの軍以外にも沢山のズーラの有力者が来る。お前の探すミノとやらの情報も入るかもしれないぞ。」
『あ、…。』
盲点だった。行きたくないことに拘りすぎてメリットを考えていなかった。
ミノに会える可能性は限りなく低いが知っているものはいるかもしれない。
行くしかない。
なんとなくグルッペンの手玉に取られたようで少し悔しかったが。
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未雨(プロフ) - あめさん» コメントありがとうございます。番外編更新しました！是非読んでください！ (2023年4月25日 21時) (
レス) @page39 id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - 凄く面白くてどんどん読んじゃいました！！！もし良ければhtさんとの絡みとかみたいです！！！ (2023年4月24日 19時) (レス) id: b7c8f34430 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます。軍パロの中で上位…本当ですか？！他にも素晴らしい作品が沢山あるのにそう言っていただけて嬉しい限りです。これからもよろしくお願いします！ (2023年4月19日 22時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - え、軍パロの中で上位になるくらいらぶ (2023年4月19日 0時) (レス) @page34 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます。その言葉が励みです…これからもよろしくお願いします！ (2023年4月7日 17時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未雨 | 作成日時：2023年3月11日 9時
