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それからは毎日訓練の日々で、気付いたら幹部になって１ヶ月を過ぎていた。
２０人程いた優秀な隊員は１２人に減った。狙撃兵に向いてないと判断した為だ。
だが切り捨てた訳ではない。
的に正確に当てることが苦手だった男は、そのかわりに判断力があった。なので、ゾム率いる暗殺部隊へと送った。
狙撃能力は高いものの、人間を撃つとなると躊躇してしまうという男は医療班へと送った。
優秀な人材は捨てない、輝ける場所で働いてもらうというAの考えで、彼女は１２人の精鋭達を徹底的に育てると決めた。
___そしてある日、我々国に一通の手紙が届く。
「はぇー、舞踏会か。」
臨時で収集された幹部に知らされたのは、舞踏会の誘い。
基本的に幹部は皆パーティーが嫌いである。
それなのに、何故舞踏会くらいで臨時収集されたのだろう。
『急に集まってもらい申し訳ない。見ての通り、舞踏会の招待だ___』
どうやら今回開催されるものは多くの国が参加するものらしい。稀に見る非常に大きなものだ。
主催はAにとって最大の敵がいる国、ズーラ。
ズーラと我々国は仲が悪く無いので、親睦を深める為にとわざわざ招待してくれたらしい。
「今回開催される舞踏会は多くの国だけでなく、数々の有力者も参加すると聞いている。俺としては、いつ戦争が起こるか分からないこの中で他国と関わることは非常に大事だと考えている。これには是非参加させて頂きたい。」
グルッペンが言っていることはもっともだ。
ましてや、我々国は戦争に勝ち続けているので他国から目をつけられている。他国と顔を合わすのと同時に、相手を探る機会があるのは良いことだ。
此方からも動かなければならない。
「俺は賛成やで。こんなでかいやつ滅多にないしメンバーもいつものやろ？」
鬱が言う“いつもの”というのはオスマンとゾムのことである。ゾムは顔を顰めているが、我々国で一番強いのはゾムなので致し方ない。
「いや、今回はいつものメンバーだけでは無い。俺も同行する。そして、」
紅い瞳と目が合った。
「A、お前もだ。」
『え、？』
Aは彼が何を言ったのか分からなかった。殺意を向ける国のズーラに行けと言うのか。
Aはズーラを嫌っているわけではなくズーラの1人の狙撃兵を恨んでいるだけである。けれど、ズーラのことを考えるとどうしても頭にあの男がついてまわってしまう。
正直言って本当に行きたくない。
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未雨(プロフ) - あめさん» コメントありがとうございます。番外編更新しました！是非読んでください！ (2023年4月25日 21時) (
レス) @page39 id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - 凄く面白くてどんどん読んじゃいました！！！もし良ければhtさんとの絡みとかみたいです！！！ (2023年4月24日 19時) (レス) id: b7c8f34430 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます。軍パロの中で上位…本当ですか？！他にも素晴らしい作品が沢山あるのにそう言っていただけて嬉しい限りです。これからもよろしくお願いします！ (2023年4月19日 22時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - え、軍パロの中で上位になるくらいらぶ (2023年4月19日 0時) (レス) @page34 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます。その言葉が励みです…これからもよろしくお願いします！ (2023年4月7日 17時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未雨 | 作成日時：2023年3月11日 9時
