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姉は確実に外部からの力を受けて身体を壊した。このことはAの中で確実な事実となった。
今日拷問した男の話が本当ならば、彼の言った「現場」が姉に関することなのかもしれない。現場を見た可能性のあるトントンに話を聞けば何か分かるかもしれない。
だがこれはあくまで仮説だ。７年前のパーティーだけで言ったらオルティス家が主催のもの以外でも普通ならあるはずである。それに、姉が必ずしもパーティーで何かしらの力を加えられたという保証もない。
このことを詳しく調べられるのは時間がかかりそうだ。
『トントン様に知ってることがあるか聞いてみようかな…。』
そう呟き時計を見やると、時刻はもう23:30。人が尋ねるような時間ではないだろう。
明日も早いので寝てしまおうか…と身体を伸ばすと、ふと思い出した。
(お風呂入ってなかった…！)
部屋のシャワーは、23:00から自動清掃が始まっており使うことができない。しかしダンスレッスンも訓練もした後のAはかなり汗をかいたので、このまま放置するわけにもならない。
となると選択肢は一つ。
幹部専用の大浴場を使うことである。
問題なのが、A以外女幹部がいない為女性専用の大浴場がないこと。混浴となっているものの、実質男風呂のようなものだ。
出来れば、いや、絶対に他の幹部に会いたくない。
流石にこんな遅くに風呂に入る者はいないだろう。２０分ほどで上がればきっと誰にも会わない。Aはそう思い、急いで大浴場へと向かった。
___更衣室に着くと案の定誰もおらず、Aは貸切風呂を楽しめるようだった。
念の為タオルを巻き浴場に足を踏み入れると、暖かい熱気がAを包む。
シャンプーを良く泡立てると感じたことのある香りがした。きっと誰か幹部がよく此処を利用しているのだろう。
シャンプーを洗い流し洗顔なども全て終わらせ湯船に浸かると、全身の疲れが湯に溶けていく感覚に陥った。
普段はシャワーだけで済ませてしまうので風呂がこんなにも気持ちいいものだとは思ってもいなかった。
さらに、普通の湯船ではなく入浴剤が使われているのでラベンダーの良い香りが鼻を掠めなんとも言えない幸せに浸る。
２０分、３０分とAは早く済ませるつもりだった湯船を存分に楽しんでいた。そしてあまりの心地良さにより眠気が襲ってきて、風呂で若干うたた寝をしてしまっていた。
……誰かが此処に入ってきたことも知らずに。
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未雨(プロフ) - あめさん» コメントありがとうございます。番外編更新しました！是非読んでください！ (2023年4月25日 21時) (
レス) @page39 id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - 凄く面白くてどんどん読んじゃいました！！！もし良ければhtさんとの絡みとかみたいです！！！ (2023年4月24日 19時) (レス) id: b7c8f34430 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます。軍パロの中で上位…本当ですか？！他にも素晴らしい作品が沢山あるのにそう言っていただけて嬉しい限りです。これからもよろしくお願いします！ (2023年4月19日 22時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - え、軍パロの中で上位になるくらいらぶ (2023年4月19日 0時) (レス) @page34 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます。その言葉が励みです…これからもよろしくお願いします！ (2023年4月7日 17時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未雨 | 作成日時：2023年3月11日 9時
