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『さぁ、ここからは私とお話ししましょう。ではまず一つ目、貴方は誰に依頼されて此処に来ましたか？それとも貴方の個人的な理由ですか？』
Aは低姿勢で穏やかな声で言った。そんな様子の彼女のことを舐めたのか、男は余裕そうな顔で問いかけを無視した。
『聞こえなかったんですか？ではもう一度言います。貴方は____
「聞こえてるわクソガキ。誰がお前らなんかに答えるかよ？俺は絶対に何も言わねぇからな。」
チーノは男の態度を見て目を丸くしていた。恐らく先程まではこんな態度じゃなかったんだろう。何か言いそうにしたチーノをAは手で静止した。
『そうですか。なら無理矢理にでも言わせるしかないですね。…すみません、彼のことを仰向けに固定して頂けませんか？目隠しもお願いします。』
Aが後ろで見ていた兵士達に言うと、彼等は迅速に暴れる男を前にあった大テーブルに固定した。目隠しはその時丁度あるわけがないのでAが持っていたバンダナでさせた。
その間にチーノに何やら耳打ちをした後、他の兵を退出させた。
そしてAは常備している小型ナイフで、固定された男の左手首を切った。同時に傷口近くに針を刺す。
『今お前の手首にある薬を入れた。この薬は即効性が高く、どんどん傷口を侵食していく。また、同時に流血のせいでこのままいけば1時間後には屍になるだろうな。』
___ポタポタという何かが滴り落ちる音が男の耳に響く。
目隠しをされている為どれくらいの量が一滴一滴落ちているのか分からない。だが針を打たれた感覚はしっかりしたようだ。
逃げ出したくとも、四肢を固定されていて動けない。
「っおい！やめてくれ！これを外せ！！」
『無理な願いだな。もう傷口を切ってしまったからな。毒の侵攻はすぐにでも解毒剤を打てば治るだろうが…お前は何も話さないのだろう？ではこのまま…
「話す！話すからやめてくれ！！」
こんなやりとりをしているうちにも滴り落ちる音が聞こえて更に不安を煽られる。
「おっ俺は組織ではなく個人から依頼されてあいつを殺しにきた。本当だ！」
『ほう、あいつというのは我らの総統で間違いないな？』
「お前らの総統？違うっ俺が依頼されたのは書記長だ！！トントンとかいう、」
その言葉にAは耳を疑った。普通狙われるのは相当であるグルッペンだ。
わざわざ書記長を狙う意図が分からない。
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未雨(プロフ) - あめさん» コメントありがとうございます。番外編更新しました！是非読んでください！ (2023年4月25日 21時) (
レス) @page39 id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - 凄く面白くてどんどん読んじゃいました！！！もし良ければhtさんとの絡みとかみたいです！！！ (2023年4月24日 19時) (レス) id: b7c8f34430 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます。軍パロの中で上位…本当ですか？！他にも素晴らしい作品が沢山あるのにそう言っていただけて嬉しい限りです。これからもよろしくお願いします！ (2023年4月19日 22時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - え、軍パロの中で上位になるくらいらぶ (2023年4月19日 0時) (レス) @page34 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます。その言葉が励みです…これからもよろしくお願いします！ (2023年4月7日 17時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未雨 | 作成日時：2023年3月11日 9時
