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「もう来てくれたんやな。じゃあ、この子を1時間後に総統室に向かわせてくれ。」
「かしこまりました。」
そしてメイドとの短い会話を済ませ、また耳に手を当てて何かを呟くとくるりと此方に振り返った。
「うちのメイド達がAちゃんに相応しい格好をさせるからこの子達についていってね。グルッペンにも話は通ってあるから大丈夫やで。」
私がそれに返事をすると、メイドさんが医務室から少し離れた部屋に案内してくれた。
中には大きなクローゼットがいくつもあり、照明付きのドレッサーも完備されまさに女の子の憧れの部屋だった。
「A様ですよね。お話は伺っております。必ず完璧な格好に仕上げますので何なりとお申し付けください。」
『ありがとうございます。ですが、私はA様と呼ばれるような身分ではないですよ？幹部でも客人でもないですから。普通にAで構いません。』
そうメイドさん達に伝えたが、私共はA様を呼び捨てできるほどの高い身分ではございませんと言われてしまった。理解が追いつかないが、今はそれどころではないだろう。
『では…そうですね。このクローゼットの中から私に似合う1番のドレスを選んでくれませんか？それに靴とアクセサリーも。ドレスは長すぎないもので、靴はヒールが高くない物をお願いします。』
私にこの何百個もあるアイテムから良い組み合わせを選べるほどのセンスは持ち合わせていない。
メイドさんも流石に大変かと申し訳なくなったが、流石と言うべきかあっという間に候補を選んでいた。
「こちらはいかがでしょうか。A様の白い肌が映えてとてもお似合いになると思いますよ。スタイルも良いのでシルエットが綺麗に見えます。」
そう言って取り出して貰った物は、黒のオフショルダーのドレスだった。装飾がなく膝丈の長さでシンプルだが、上品な雰囲気を醸し出している。
それにします、と言ってドレスに袖を通している間に靴とアクセサリーも持ってきて下さった。
クローバーの形のダイヤモンドのネックレス、ローヒールのラメが施された白のパンプス。
髪型は高めのハーフアップで少し大きめの紅いリボンで留めてもらった。
そして軽くメイクをしてもらって準備が整った所で時間になる。
メイドさんに連れられ、私は総統室の前に立った。
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hit数が増えていて驚きました。ありがとうございます。
更新頻度は速くありませんがお付き合い頂けると嬉しいです。
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未雨(プロフ) - エモンガさん» コメントありがとうございます。頑張って更新ペース上げてくのでこれからもよろしくお願いします！ (2023年2月26日 23時) (
レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 初コメ失礼します！応援してます！投稿も頑張ってください！ (2023年2月25日 17時) (レス) @page30 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - 天天さん» コメントありがとうございます。是非是非夢主ちゃん描いてあげて下さい！これからもよろしくお願いします！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
天天(プロフ) - 未雨さんの書き方大好きです〜！夢主ちゃんの瞳の色も気になるところ！！良ければ描かせてもらってもよろしいでしょうか…？ (2023年2月15日 18時) (レス) @page21 id: bc837922a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未雨 | 作成日時：2023年1月24日 23時
