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『こんな天気の良い晴れた日に窓全開で護衛もつけていなければ狙って下さいと言っているようなものです。』
私はそう言い切り銃を下ろした。
ゆっくりと振り返ると、目の前に大きな拳が迫り寸前で止められていた。
思わず息を飲むと、拳の持ち主はゆっくりと拳を下ろし口を開いた。この国の書記長である、トントンだった。
「グルさんに手出そうとしたらお前の頭飛んでるところやったで。ほんまあと少しやったんやけどな…まぁ、違かったみたいやし、助けて貰ったことに礼は言っとくわ。」
先程言った「護衛もつけていない」の部分が気に障ったのだろうか。随分と嫌味ったらしい言い方をされたが助けてやったのはこちらなのでスルーしておこう。
というか私、大分失礼なことをしていないだろうか。
命を守ったとは言え皮肉を言ってしまったのは紛れもなくこの国のトップである総統閣下とその右上の書記長。
書記長は冷たい目で私のことを見つめ、総統閣下はこちらの方を見ることもせず下を見て俯いている。
良い雰囲気だとは到底言えないだろう。
ということは……不敬罪待った無しだ。なんなら死刑になってしまうかもしれない。
いや、きっとそうだろう。だが生憎死ぬ訳にはいかない。
今すぐにでも逃げれば大丈夫。
だって私は××を_______
逃げようと踵を上げたその時、
俯いていた男が急に高笑いしだした
「素晴らしい！！本来なら死刑にする所だが、此処で手放すのは余りにも惜しい、惜しすぎる！！こんな逸材これからいつ会えることか……おい、A•オルティス。俺の下につかないか？俺の下について、幹部として一生を俺に捧げろ。」
「は、ちょグルさん！？勝手に決めるなっていつも言うとるやん！！おい…！？」
衝撃的すぎて何も言葉が出なかった。死刑になると思っていたのに急にスカウトされたのだ。予想と現実のギャップが激しすぎて頭が追いつかないことも仕方ないだろう。
この国は国民に愛されている。総統閣下を始めとして国の幹部に憧れを抱いている者も多い。
きっと総統直々にスカウトされたら嬉しくて舞い上がり、２つ返事で了承する者がほとんどだろう。
Aも例に漏れず、心の中で嬉しさの海に溺れていた。彼女もまた、皮肉を言ったとは言え心からトップの者達を尊敬していたからだ。
彼女は幹部に加わり憧れの生活を手に入れたと多くの者が考えただろう。
彼女はその提案を拒否した。
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未雨(プロフ) - エモンガさん» コメントありがとうございます。頑張って更新ペース上げてくのでこれからもよろしくお願いします！ (2023年2月26日 23時) (
レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 初コメ失礼します！応援してます！投稿も頑張ってください！ (2023年2月25日 17時) (レス) @page30 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - 天天さん» コメントありがとうございます。是非是非夢主ちゃん描いてあげて下さい！これからもよろしくお願いします！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
天天(プロフ) - 未雨さんの書き方大好きです〜！夢主ちゃんの瞳の色も気になるところ！！良ければ描かせてもらってもよろしいでしょうか…？ (2023年2月15日 18時) (レス) @page21 id: bc837922a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未雨 | 作成日時：2023年1月24日 23時
